シャンプーの容器にギザギザ状のきざみがついているのをご存知でしょうか?このきざみは、触っただけでシャンプーとリンスを区別できるようにつけられたものです。目の不自由な方だけでなく、目をつぶって髪を洗う時に誰でも区別がつきます。きざみ入り容器は次のように誕生しました。
「シャンプーとリンスの容器が同じで紛らわしい。形を変えて欲しい!」
「洗髪時、目をつぶっていても区別がつくといい。」
「目が不自由なので容器に工夫をしてほしい。」
毎年数件ずつ消費者相談窓口に寄せられるこのような要望を反映し、商品をより良くするための容器研究が始まりました。
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誤使用の実態調査では、約6割の人が洗髪の時、シャンプーとリンスを間違えたことがあると回答しました。 |
お寄せいただいた声の中に目の不自由な方が数名いらっしゃったことから、盲学校の訪問調査を行いました。
洗髪の時は、主に触覚と位置で識別、様々な工夫をされていました。
・点字を刻印したダイモのテープを貼っておく。
質感の違い、凸マークによるものなど、様々な識別方法を試作・検討しました。
・ボトルに輪ゴムを巻いておく。
・同じ形の容器を使わない。
・家族全員が、容器の置き場所を動かさない。など
こうした一連の調査結果より、「触ってわかる、新しい基準」の識別方法をさぐることになりました。最終的に、誰もが触ってわかりやすいように、またデザイン的にも完成度が高い「きざみ入り容器」を選定しました。
きざみ部分によって触覚で識別できること、また、きざみを容器側面の中心線よりやや後ろに縦に入れることによって、正面からの美観を損ねず、印刷などの加工を阻害しないという特長を理由に、「きざみ入り容器」の実用新案を出願しました。
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1991年10月、ギザギザのついたシャンプーが市場に初登場しました。 |
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次に、花王はシャンプー容器にきざみを入れるということが、業界で統一していないと消費者が混乱してしまうと考えました。そこで、実用新案の申請を取り下げ、シャンプーのきざみが業界統一のものとなるよう日本化粧品工業連合会を通じて業界各社に働きかけました。その結果、現在では業界各社の賛同を得て、ほとんどのシャンプーに「きざみ」がつくようになりました。 |