居酒屋「和民」を展開するワタミフードサービス(東京)の社員だった森美菜さん=当時(26)=が2008年に自殺したのは、長時間労働によるストレスが原因だったとして、神奈川労働者災害補償保険審査官が労災適用を認める決定をしていたことが21日、分かった。決定は14日付。
遺族が同年8月、横須賀労働基準監督署に労災認定を申請したが認められず、同審査官に審査請求していた。
代理人弁護士によると、森さんは同年4月に入社、神奈川県横須賀市内の和民に配属された。5〜7日間連続の深夜勤務など長時間労働で、時間外労働は月100時間を超えた。入社約2カ月後の同年6月、自宅近くのマンションから飛び降り自殺した。
審査官は決定書で「業務による心理的負荷が主因となって精神障害が発症した」と認定した。
[時事通信社]