ホメオパシーの有効性に関する科学的根拠(その3)
■重金属に関する研究
この研究では、ラットに事前に与えられ蓄積されたヒ素が、アーセニカム(ヒ素から作られたレメディー)の投与で除去されたことがわかる。
Cazin J.C. et al. "A study of the effect of decimal and centesimal dilution of Arsenic on retention and mobilization of Arsenic in the rat," Human toxicology, July 1987.
コメント
ヒ素が蓄積したラットに、ヒ素から作られたレメディーであるアーセニカムを与えた場合と、レメディーを含まないものを与えた場合、さらにはアーセニカム以外のレメディーを与えたときの実験を比較したら、同種の法則により、アーセニカムあるいはヒ素中毒と類似の症状をもつレメディーを与えるとヒ素の排出が促進されることが予想されます。
ちなみにヒ素中毒には、アーセニカム、カーボベジ、ファーラン、ヘパソーファー、イペカック、マーキュリー、フォスフォラス、バレチュームなどのレメディーがよいですが、これらレメディーを含めさまざまなレメディーを与えて実験してみることは、興味深いことです。
いずれにせよ、この論文から、ヒ素を蓄積したラットにヒ素から作られたレメディーを与えるとヒ素の排出が有意に促進されることが証明されました。つまりホメオパシーがプラセボ以上の効果があることが証明されたわけです。おそらく重金属の解毒は、キレート療法などよりもホメオパシーの方が優れいているのではないかと思います。
ホメオパシー否定派にこのような論文があると言うと、彼らはこれは二重盲検法ではないから信用できないと言います。つまりこの有効性がプラセボ効果によるものではないという証明にはならないというのです。本当にびっくりします。
ではもしこの実験結果がプラセボ効果によるものだとしたら、一体どこにプラセボ効果が生じる余地があるのか?そしてその余地はどういうメカニズムでプラセボ効果を作り出しているのかを教えていただきたいと思います。
人間の会話を盗み聞きしたラットが暗示にかかったと主張したり、人間の思いをラットがテレパシーで受信したなどと主張しはじめるのでしょうか? それとも目に見えないものは信じないタイプの人が、ホメオパシーを否定するためなら思いの力も認めようというのでしょうか?
この種の実験は二重盲検法でも同じ結果になることは明らかです。
いずれにしても、この論文の詳細を知りたいと思いますので、論文を取り寄せ翻訳を進めたいと思います。
■血清コレステロールに関する研究
獣医学の大学の科学者らによると、ホメオパシーのレメディーであるチェリドニュームを毎日2回、大量にコレステロールを含む餌を与えられている兎に投与すると、血清コレステロールの値が下がることがわかった。
Baumans V., Bol C.J, Owe Luttikhuis W.M.T. and Beynen A.C. "Does Chelidonium 3x lower serum cholesterol?", British homeopathic journal, 76 (January 1987): 14-15.
コメント
これも上記の全く同じです。チェリドニュームのレメディーは肝臓と親和性があり、コレステロール値を正常するにする働きがあります。
動物に効果があることは、ホメオパシーの有効性がプラセボ効果でないことを明確に物語っています。
これに関しては、日本学術会議による滑稽な発言があります。
以下、『ホメオパシー新聞』より引用します。
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日本学術会議
「幼児や動物にも効くのだからプラセボではない」という主張もありますが、効果を判定するのは人間であり、「効くはずだ」という先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出します。
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA)
今までホメオパシーを大変有効であるとしたたくさんの獣医師の臨床経験はすべて効くはずだという先入観による判断の誤りだったというのでしょうか? どうしてそのようなことを断言できるのでしょうか? そこまで世界中のホメオパシーを実践する獣医師が事実が見えないのでしょうか? 明らかにレメディーで治癒に向かうという現実を見たとき、それは先入観によって治ったかのように見えるだけで本当は治っていないとでもいうのでしょうか? 効くはずだという先入観が、治っていない動物を治ったかのように判断を誤るほど獣医師というものは、客観性がなく、誤診し続けているということでしょうか? 事実を無視し、既成の論理から無理矢理こじつけようとした結果、日本学術会議の声明には、もはや科学的であると言うレベルにはありません。もしホメオパシーを実践している獣医師やアニマルホメオパスに「効くはずだという先入観が判断を誤らせてプラセボ効果を生み出しているのです」と言ったならば、それがもし冗談でないとしたら、これほど失礼な言葉は他にないでしょう。もちろん、乳児、幼児においても同様であり、多くの治癒経験をもつ日本を含め世界のホメオパスに対しても失礼な言葉です。