※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

IAEA“イランに失望している”

2月22日 11時46分

IAEA=国際原子力機関の天野事務局長は、イランを訪れていた調査団が、核兵器開発の疑いが持たれている軍事施設への立ち入りを拒否されたことを明らかにしたうえで、「失望している」との声明を発表し、イランの対応を強く批判しました。

IAEAは、イランの核兵器開発の疑いを検証するため、査察部門トップのナカーツ事務次長ら調査団を、先月に続いて首都テヘランへ派遣し、22日までの2日間、調査を行いました。
IAEAの天野事務局長は、調査の終了を受けて声明を発表し、焦点となっていた核兵器の起爆に必要な爆薬の実験を行っていたとされる、テヘラン郊外にある軍事施設への立ち入りを改めて要請したものの、イラン側に再度拒否されたことを明らかにしました。天野事務局長は、「イランがわれわれの要請を受け入れなかったことに失望している」と述べ、イランの対応を強く批判しました。
IAEAでは、今回の調査を受けて報告書をまとめ、来月5日から始まる定例理事会に提出することにしていますが、イランが調査に協力しなかったことで、今後、欧米を中心にイランに対する非難がさらに強まるものとみられます。