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【サッカー】田中順也が“香川枠”に意欲 日本代表合宿2日目2012年2月22日 紙面から
日本代表は21日、アイスランドとの親善試合(24日・長居)に向け、大阪府内で合宿2日目の練習を行った。29日のW杯3次予選ウズベキスタン戦はエースMF香川真司(22)=ドルトムント=を負傷で欠くことが確実だが、その半面、サイドの攻撃的MFにはレギュラー奪取への大きなチャンス。その前哨戦に向け、FW田中順也(24)が激しい“香川枠”争いを一歩リードした。 昨季13得点で柏を初優勝に導いた新世代ストライカーの豪脚が、代表守備陣相手にうなりをあげた。主力組と見られる攻撃陣対守備陣で行われた5対5の実戦練習。左サイドMFとしてプレーした田中は、MF遠藤からの浮き球のパスに抜け出すと、思い切りよく左足を振り抜いた。エリア左の難しい角度から、GKのニアサイドを破るスーパーゴール。見守ったザック監督への強烈なアピールとなった。 「歩幅まで完ぺきなボールが来たので、得意のダイレクトで振り抜けました」と、まずは絶妙アシストの遠藤を立てた田中。そして「ボレーはやっぱり武器。他の人ならトラップするところを、オレはダイレクトでいける」と持ち味を凝縮したゴールに胸を張った。 この一撃で“香川枠”争いを一歩抜け出した。ウズベキスタン戦では左足首靱帯(じんたい)を損傷した香川の欠場が確実。右サイドの攻撃的MFは岡崎(シュツットガルト)、中央はこの日主力組に入った中村が濃厚で、左サイドが最激戦区となる。今合宿では田中、石川、大久保、藤本の4人がサイドで起用されているが、田中は香川と同じ左で結果を出したことが大きい。さらに、他の選手にはない左足のパンチ力は強み。「ドリブルするスタイルが多い中で、オレは裏に飛び出して点を取れる。自分もそういうところでアピールしたい」と目をぎらつかせた。 一方の右サイドは石川がメリハリの利いた動きで好アピール。「ボールを引き出す動きとか、自分の特長と求められていることが一致しているので、質を高められれば必要とされるはず」と意気込んだ。6月に控える最終予選に向け、サイド・サバイバルが熱を帯びてきた。 (宮崎厚志) PR情報
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