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『盲導犬アトム号失踪について』(続報)

 支援者 各位

 平成24年1月23日より消息がわからなくなっている盲導犬アトム号につきまして、皆様にご心配をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます。各方面の方々の協力を得ながらアトム号を探しておりますが、未だアトム号を発見するに至っておりません。

 アトム号を無事に発見できるように皆様にご協力をお願いするとともに、これまでの経緯をご報告させていただきます。

平成21年11月 使用者に4週間の共同訓練を実施し盲導犬アトム号を貸与

平成21年12月 虐待通報が入ったため使用者宅を往訪し状況確認と管理指導を実施。虐待は確認できなかった。その後2回、往訪し状況確認と管理指導。         

平成22年5月 「アトムが痩せ衰えて立てなくなっている」等の虐待通報があり、使用者宅を往訪し、本人への聞き取りとアトム号の身体確認を実施。虐待確認はできなかったが、念のため訓練センターに連れ帰り、翌日獣医師による健康診断を受診、貸与当時よりも体重が2㎏程度増加していたが犬体に異常はなかった。

平成22年8月 使用者からの強い盲導犬の使用要望に対し、障がい者福祉を考慮し、訓練センターでの再共同訓練を実施し、使用者に戻した。

平成22年9月~平成23年12月 抜き打ちも含め計12回、使用者宅を往訪し、飼育管理について指導を継続。この間、アトム号に対する虐待の場面、痕跡等は確認できなかった。

平成24年1月20日 往訪指導の中で、アトム号に歩きながら排尿をさせてしまう場面を確認。使用者自身の問題意識の低下を確認できたため、翌週の動物病院での健康診断受診後に盲導犬を引き上げることとした。

平成24年1月23日夜、使用者から訓練センターに「アトムがいなくなった」という連絡が入り、翌24日職員3名が現地に赴きアトム号を捜索するも発見できず。

以上がこれまでの経緯です。

 なお、本件アトム号に関しては、貸与後、健康管理面などを含め再三再四の指導を行なってまいりましたが、1月20日の歩行状況が再び常態化しているとの付近住民の指摘、また、この度の失踪という事態を踏まえ、アトム号が見つかり次第、(公財)九州盲導犬協会に保護し、再貸与はしない方針です。

                                                      平成24年2月7日

                                                   (公財)九州盲導犬協会                        

 

                                                          

                                                                                                                 

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