経済【情報の未来 第1部(3)】編集者の苦悩…誰がニュースを選ぶのか+(1/3ページ)(2012.2.16 08:15

  • [PR]

経済

  • メッセ
  • 印刷

【情報の未来 第1部(3)】
編集者の苦悩…誰がニュースを選ぶのか

2012.2.16 08:15 (1/3ページ)情報の未来

前のニュース

 刻々と届く膨大なニュースを前に、産経新聞東京本社の近藤豊和編集長(47)は赤ペンを手に大机へ向かっていた。午後2時、東京・大手町の同社編集局。複数いる編集長のうち、この日の当番として1面のニュースを選んでいた。

 政治部、社会部など8つの出稿部が特ダネを売り込みに来る。通信社からは「朝刊メモ」と呼ばれる記事の配信予定が十数ページ送信されてくる。テレビは最新のニュースを伝えている。

 「1面に収容できる記事は3、4本しかない。何がより多くの読者に必要とされる情報なのか。日々模索、試行錯誤している。インターネットがそれに拍車をかけているように思う」

 隣の長机ではニュースサイト「MSN産経ニュース」の編集が続いていた。サイト上では、紙面には載らないニュースもしばしばネット利用者から選ばれ、ランキングの上位となる。

 ニュースをネットで読む人が増え「新聞離れ」が進む中、朝日新聞は昨春から東京本社版の1面題字下に「本日の編集長」として当番編集長の氏名の掲載を始めた。同社は「『顔の見える紙面』をめざす取り組みの一環だ。紙面作りにはツイッターなどの情報も参考にしている」と説明する。

 東京都内にある大手IT企業の男性役員(44)は電車内で、携帯電話のアイフォーンを手に「自分にとってのニュース」を選んでいた。「RSSリーダー」という機能により、あらかじめ登録したニュースサイトやブログの新着記事が一覧表示される。読みたい記事へ印をつける。

facebook.com/johonomirai : twitter.com/johonomirai

情報の未来のニュース

情報の未来の写真

【情報の未来 第1部(5)】人口31万の島国 フェイスブックで憲法起草
【情報の未来 第1部(4)】個人変える「手のひらのPC」 誰でもない誰か「斉藤さん」
【情報の未来 第1部(3)】編集者の苦悩…誰がニュースを選ぶのか
【情報の未来 第1部(1)】「フェイスブック市役所」を訪ねて すべては「雲」の中

関連トピックス

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital