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【プロ野球】

ボウカー来日1号 恐怖の2番だ

2012年2月22日 紙面から

2回裏1死、右越えソロを放ち一塁を回るボウカー。右端は原監督

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 原巨人に恐怖の2番打者が誕生した。21日の楽天との練習試合に「2番・左翼手」で先発した新外国人のジョン・ボウカー外野手(28)が、長谷部から右越えに“来日1号”ソロ。初めて2番に座った18日の広島戦(サンマリンスタジアム宮崎)でも初回の初打席でいきなり三塁打を放った助っ人が、超攻撃的な2番として存在感を増してきた。

 2回の第2打席。カウント2−2からの5球目、高めに浮いてきたスライダーに鋭く反応した。ライト方面に吹いていた風にも乗り、ボールは右翼スタンドへ。「自分はパワーヒッターじゃない。ホームランはアクシデントさ」と謙虚だったが、ジャイアンツ時代に“バリーボンズ2世”の異名を取ったこともあるパワーを存分に見せつけた。

 初回にも「若いカウントの方が甘い球が来る確率が高い。積極的に行くのが私のスタイル」と話している通りの打撃を披露した。カウント2ボールから一塁走者の坂本がスタートしたが、構わず打ちにでて右前へ。一、三塁とチャンスを拡大。長野が四球で満塁となり、4番・村田が走者一掃の二塁打を放った。

 2打数2安打の活躍にバックネット裏に陣取った中日の007も目を見張った。佐藤スコアラーは「ボウカーが2番に入れば、超攻撃的な布陣になる。1番の坂本、3番の長野、4番の阿部とジグザグになるのもやっかい」と指摘。筒井スコアラーも「2番タイプではないけど、じっくり見ていかないといけない」と警戒心を強めた。

 原監督は「彼は今のところどの打順でも対応できている」と高評価。その一方で「彼には細かいサインを出すつもりはない」と積極打法にストップをかけるつもりもない。超アグレッシブな「2番・ボウカー」が、2012年型巨人打線のキーポイントになる。(臼杵秀之)

 

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