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「撮り鉄」知っておくべき〝新幹線ルール〟

2012年02月21日
ノンセクション

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たった一人のマニアのせいで1万人の足が乱された。15日、東海道新幹線の名古屋―岐阜羽島間の線路内にカメラを持った男性(41)が侵入したとの連絡がありJR東海は危険と判断、同区間の上下線13本で運転を見合わせた。男性はただちに保護され、約25分後には運転が再開されたが乗客約1万人に影響が出た。
男性はいわゆる〝撮り鉄〟で「車両を撮影していた。線路内には入っていない」と、愛知県警の調べに説明している。実際にフェンス近くから脚立に上りフェンス越しに新幹線を撮影していた。愛知県警は「新幹線特例法」違反の疑いで調べたが、立件は見送られた。
この聞きなれない「新幹線特例法」とは、どんな法律なのか?
一般的に、電車の線路といえばあの鉄製のレールのことだが、新幹線特例法では異なる。「軌道(2本のレール)の中心線から両側3メートル以内を線路」と定めており、立ち入りが禁止されている。
つまり、時速200キロメートル以上の高速走行ができる新幹線の場合、レールの真ん中から左右にそれぞれ3メートルまでの、かなり広い範囲が「線路」とされるわけだ。理由は、風圧で人や機材が飛ばされる可能性があり危険だからだ。今回の男性は「線路」のエリア外だった。
テレビなどで鉄道アイドルが報じられ、敷居がグ~ンと低くなり、鉄道オタクは今も増殖中だ。しかし、鉄道オタクたちは「新規参入者が多い撮り鉄はマナー違反も目立ち、ほかの鉄オタからも嫌われている」と説明している。
「そもそも撮り鉄は鉄道会社に嫌われています。乗り鉄みたいに鉄道に乗ってお金を使うわけじゃない。撮り鉄は車で移動して良いポイントを探し、電車を使わないんですから。そのうえ、駐車違反も多い」
一方で、今回の男性には同情的な見方もある。
前出の鉄オタは「その時間は300系が走ってました。300系はダイヤ改正で3月16日がラストランで引退。よほど撮っておきたかったのでは」と話している。

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