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大阪知事、がれき処理で岩手支援「基準はクリア、府民説得」

 東日本大震災の被災地視察のため岩手県を訪れた大阪府の松井一郎知事は21日、県庁で達増拓也知事と会談し、災害廃棄物(がれき)の広域処理について「府民に理解を求め、被災地を支援したい」と協力することを明らかにした。
 大阪府は、埋め立て可能な焼却灰の放射性セシウムの基準値を1キロ当たり2000ベクレルと設定。国の基準値(1キロ当たり8000ベクレル)より厳しく定めている。
 松井知事は「(岩手は空間線量率も低いので)府の独自基準を十分クリアできる」と強調する一方、受け入れに反対する住民の声もあり「職員が総力を挙げて説明に回っている」と述べた。
 達増知事は「住民の理解を得るには時間がかかると思うが、納得、安心の上で実現してほしい」と要請した。
 松井知事はこの後、岩手県宮古市と釜石市のがれき仮置き場を視察。宮古市の藤原埠頭(ふとう)では、1月下旬に稼働したがれきの選別施設や放射線測定の様子を見学した。
 大阪府は2012年度当初予算案にがれきの処理費49億円を計上。12、13年度で岩手県のがれき計18万トンの処理を目指す。


2012年02月22日水曜日


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