外国人風俗嬢の違法行為を手助けし、高額報酬を得ていた牧師らが警視庁に逮まった。
逮捕容疑は2010年9月、韓国人の女が群馬県太田市の無店舗型風俗店(デリヘル)で働くと知りながら、女性が教会に派遣された宣教師だとする嘘の書類を作成して申請、「宗教」の在留資格を更新させ、不法就労を手助けした疑い。
東京キリスト生命教会牧師の青山容疑者は「金に目がくらんで在留期間更新許可の申請書類を作った。教会をつぶしたくなかった。逮捕は神のお導きだと思う」と供述。「(韓国人の女が)デリヘルで働くことは知らなかった」などと容疑を一部否認している。同じく逮捕された女宣教師の鄭容疑者は、容疑を否認している。
警視庁組織犯罪対策1課によると、青山容疑者は01年に「東京キリスト生命教会」を設立。09年10月、韓国人の女が「宣教師」として在留資格を取得した際、報酬として150万円を受け取っていた。偽装が発覚しないよう「たまには教会へ礼拝に来るように」などと、細かい指示までしていたという。
青山容疑者らは「全部で7人の手続きをした」などと供述しているが、うち3人は入国管理局の在留許可が下りなかったという。警視庁では、約150万円の報酬で、ほかにも数人の在留資格取得に関与したとみて厳しく追及している。
(紙面から)