福岡県警は21日、強姦(ごうかん)や強制わいせつ事件を専従捜査する「性犯罪対策室」を新設するなどの組織改編と、春の定期異動を発表した。異動は計587人(うち退職者86人)で発令は28日付(一部は3月1、5、6、23日付)。警部補以下の異動は3月19日内示、同28日発令の予定。
性犯罪対策室は、殺人事件を担当する捜査1課内に計14人を配置する。県内で2011年に届け出があった性犯罪(強姦と強制わいせつ)は550件(前年比4件増)で大阪、東京に次いで全国3番目に多かった。対策室設置で被害防止と事件の早期解決を目指す。
また、飲酒運転撲滅に向け、交通企画課内に啓発活動に当たる飲酒運転対策係を、交通指導課内に取締企画係を新設。改正県暴力団排除条例で8月から暴力団組員の立ち入りが禁止される繁華街の店を管轄する7警察署の生活安全課防犯係にそれぞれ1人増員する。
異動では、総務部長に白石幸一・生活安全部長▽生活安全部長に渕上昌敏・筑紫野署長▽地域部長に安部俊二・福岡市警察部長兼暴力団対策部長▽刑事部長に生嶋亮介・早良署長▽北九州市警察部長に中尾信賢・八幡西署長▽警務課長に篠崎謙次・総務課長▽首席監察官に高木正浩・大牟田署長-が就任。
警視正級署長は、福岡中央署長に青柳勝喜・九州管区警察局警務課長▽早良署長に谷口直人・警務課長▽筑紫野署長に荒巻優二・首席監察官▽福岡南署長に小宇佐昌敏・交通企画課長が就く。
白石総務部長は28日付で警視長に、篠崎、高木、小宇佐の3氏は警視正に昇任する。
=2012/02/21付 西日本新聞夕刊=