科学ギャンブル依存治る!? 京大など 脳内物質の働き解明2012.2.21 20:39

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ギャンブル依存治る!? 京大など 脳内物質の働き解明

2012.2.21 20:39

 人の不安や意欲にかかわる脳内の神経伝達物質の働きを抑制するタンパク質が少ない人ほど、ギャンブルに慎重な姿勢をみせることを、京都大大学院医学研究科の高橋英彦准教授(精神医学)らの研究グループが突き止めた。ギャンブル依存症に陥りやすいタイプの特定や治療につながる可能性があるといい、研究成果は21日付の英医学誌電子版に掲載された。

 グループは、「負けたらどうしよう」と緊張した場合などに脳内で分泌される神経伝達物質「ノルアドレナリン」に着目。一般男性19人を対象に実験した。

 実験ではコインを投げ、表が出たら「勝ち(利得)」、裏なら「負け(損失)」と設定。勝った場合、負けた場合の何倍の金額を得られるかについて、どのように設定したら参加するかを調べた。

 その際に脳内画像を観察すると、損失が小さくならなければ参加しない「慎重派」は、分泌されたノルアドレナリンの働きを抑えるタンパク質の量が少ないことが判明。そのため慎重派の脳内ではノルアドレナリンが働き続け、「負けたらどうしよう」という不安がなくならず、ギャンブル参加への判断が慎重になると考えられるという。

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