NHK北海道のニュース　札幌放送局

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放射性物質吸着ゼオライト出荷

東京電力、福島第一原子力発電所の事故で、農地の除染が必要な福島県に向けて、十勝の上士幌町から除染用の鉱石、ゼオライトの出荷が本格化しています。
ゼオライトは、放射性物質を吸着する鉱石で、福島県が定めた除染方法の基本方針のなかで、今後、農地で使用していくことが示されています。
ゼオライトを販売している帯広市の会社では、上士幌町の工場で今月から出荷を急ピッチで進めています。
採掘したゼオライトは水分を飛ばしたうえで出荷しなければならず、本来、自然乾燥させる工程では、火であぶる機械を導入して、出荷までの時間を短縮しています。
工場では、人員を３倍に増やして通常１日８時間体制のところ２４時間体制で続けていますが、製造が追いつかないということです。ゼオライト販売会社の、共成レンテムゼオライト事業所の石田和徳所長は「私たちもふだんは農業に携わる会社であり、農地で作物が作れるよう少しでも復興の役に立っていきたい」と話していました。２１日は４０トンが福島県いわき市に向けて出荷され、会社では、今後、ほかの福島県内の市町村にも順次、出荷するということです。

02月21日　12時30分

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