※ すべての機能を利用するには、JavaScriptを有効にしてください。

リトアニア 原発で日本企業に期待

2月21日 14時59分

バルト3国の1つ、リトアニアのクビリウス首相がインタビューに応じ、リトアニアで計画されている新しい原子力発電所の建設に向けて、ことしの上半期にも日本企業と契約を結ぶことに期待を示しました。

来日しているリトアニアのクビリウス首相は、21日、東京都内でNHKのインタビューに応じました。
この中で、日立製作所との間で交渉が続くリトアニアの新しい原発の建設計画について答え、「交渉は最終段階に来ている」としたうえで、「正式契約に向け、ことしの上半期中に日立製作所との間で基本合意を結び、リトアニア議会の承認を得たい」と述べ、早期の契約締結に期待を示しました。
また、東京電力福島第一原子力発電所の事故については、「事故の教訓を得ることで、原子力の技術がより安全になると確信している」と述べ、日本の最新の原子力技術への信頼を強調しました。
リトアニアは、2年余り前、EU=ヨーロッパ連合から危険性を指摘されたソビエト製の原発を閉鎖しましたが、この隣接地に、8年後をめどに新しい原発を建設して、自前で電力を確保し、周辺諸国へも輸出する計画を立てています。
このほか、クビリウス首相は、ヨーロッパの信用不安が続くなかで、当初の計画通り、2年後に通貨ユーロの導入を目指すかどうかについては、「準備は進めるが、実際に導入するかどうかはそのときのユーロ圏の状況次第だ」と述べて、慎重に見極める考えを示しました。