宮城県、4月除染開始 白石など7市町が対象
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1090/20120131_03.htm
河北新報 2012年01月31日火曜日
福島第1原発事故で拡散した放射性物質の除染について、宮城県は30日、国の「汚染状況重点調査地域」に指定された県内8市町のうち石巻市を除く7市町で4月に開始する方針を明らかにした。
同日あった県環境審議会放射能対策専門委員会で示した。同地域に指定されているのは石巻市のほか白石、角田、栗原、七ケ宿、大河原、丸森、山元の7市町。
各市町は3月中に除染区域や具体的な除染方法を盛り込んだ実施計画を策定。計画の基礎となる詳細な線量測定を2月中に実施する。丸森町は積雪で測定できない地区があることから、従来の測定値を基にする。
石巻市は放射線量が比較的高い地域が人家の少ない牡鹿半島先端部にあるため、除染開始時期は東日本大震災で被災した周辺地域の復旧状況を勘案して検討する。
除染方法をめぐり、この日の専門委員会では「除去土壌を少なくするため、線量の変化に注意しながら作業することが必要」「山林の下草などを根こそぎ除去すると、土砂崩れ発生の危険性がある」などの意見が出た。
除染は放射性物質汚染対処特別措置法に基づいて実施し、国が全額財政負担する。来年8月末までに一般人の年間被ばく線量を半減させるほか、子どもについては60%減少を目指している。
テーマ:放射能