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2012年2月20日 (月)

光市母子殺人事件の判決を受けて

 光市母子殺人事件の被告、死刑確定を受けて、改めて死刑制度について考えさせられました。

 現代の先進国の多くは、死刑制度廃止の方向に向かっており、日本や米国は例外と言ってもよいのが現状です。韓国は制度自体は残っているようですが、2007年暮れに執行したのを最後に執行しておらず事実上の廃止国(制度自体は2010年に合憲判決が出ている)となっています。

 しかし、凶悪犯罪が起これば「死刑は当然」という世論が圧倒的に多くなります。

 私たちが生きている社会で起きていることだからこそ、できる限り深く考えたい。遺族感情を皆で共有することが果たして正しいことなのか。

 死刑に賛成の人にも、反対の人にも一読をお勧めしたいのは、ドキュメンタリー映画監督、森達也さんの書き下ろし「死刑」(朝日出版社)です。性善説の立場に立つ森さんの死刑制度反対の論理に一度耳を傾けてみていただきたいのです。13年間の戦いの末、死刑判決に「満足している」と言いつつも「死刑判決に勝者なんていない」とコメントされた本村さんの心情を理解することにもつながると私は思っています。

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甲斐毅彦

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