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フィリピン概要 約7000もの島からなる島嶼国。マレー系を主に、スペイン系、中国系と少数民族からなっている。
実施期間 2006年4月〜
現地パートナー イフガオ州政府(イフガオ州教育局、イフガオ国立大学、地元NGO=SITMo、国家少数民族委員会との連携事業)
実施地 イフガオ州8町(アギナルド町、アシプロ町 、バナウエ町、ヒンヨン町、フンドゥアン町、キアンガン町、ラガウエ町、ヤヨヤオ町)
使われている言語 イフガオ語、イロカノ語、その他
2009年度支援額 2,117,639円
2010年度募金目標額 11,401,400円


世界遺産としての棚田景観が、後継者不足による棚田放棄、転作による景観維持への影響、管理計画の不備などを理由に2001年、危機遺産に登録されたことを受け2006年より本事業を開始しました。イフガオ州に古くから伝わる棚田文化を、若い世代に伝達するため、行政面・教育面・産業面から総合的にシステムを構築し、棚田保全を社会全体で推し進めようとしています。
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2009年度は主に、イフガオの棚田文化を伝えるためのカリキュラム開発と、調査データの管理システム強化に取り組みました。 カリキュラム開発では、小・中学校向けの理科・数学・音楽の授業カリキュラムを試作し、州内4校で実施しました。 例えば理科の授業では、棚田の生物を用いて森の生態系や食物連鎖について学び、音楽ではイフガオ語の伝統音楽を教えるなど、イフガオの棚田文化を授業に取り込むカリキュラムを作成。 またデータ管理システムの強化では、事業の進捗をいち早く伝えるホームページをつくり、日々新しいデータを更新して公開しています。 イフガオには、長年人びとが築いてきた素晴らしい棚田景観と文化があります。それらを長期的に守っていく努力が、地元の人びとの手で進められています。


  • 最新のイフガオの棚田保全事情を調査・更新。
  • イフガオの棚田文化カリキュラムを州内約20校に拡大・導入。
  • イフガオの棚田文化を学校で教える教員の養成。
  • 各コミュニティでの文化保全への取り組みを促進、学校とのつながりを強化。

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私はマニラで生まれ、小・中学校はずっとマニラでしたが、父がイフガオ出身ということもあり、いまは「イフガオ国立大学」で看護コースを勉強しています。昨年からイフガオの伝統的な文化について勉強する機会ができ、父のルーツに触れられとても嬉しいです。同じフィリピンでも場所が違うとまた違う文化があるのだな、と感じ、他文化への関心も深まりました。

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