2009年度は主に、イフガオの棚田文化を伝えるためのカリキュラム開発と、調査データの管理システム強化に取り組みました。
カリキュラム開発では、小・中学校向けの理科・数学・音楽の授業カリキュラムを試作し、州内4校で実施しました。
例えば理科の授業では、棚田の生物を用いて森の生態系や食物連鎖について学び、音楽ではイフガオ語の伝統音楽を教えるなど、イフガオの棚田文化を授業に取り込むカリキュラムを作成。
またデータ管理システムの強化では、事業の進捗をいち早く伝える
ホームページをつくり、日々新しいデータを更新して公開しています。
イフガオには、長年人びとが築いてきた素晴らしい棚田景観と文化があります。それらを長期的に守っていく努力が、地元の人びとの手で進められています。
- 最新のイフガオの棚田保全事情を調査・更新。
- イフガオの棚田文化カリキュラムを州内約20校に拡大・導入。
- イフガオの棚田文化を学校で教える教員の養成。
- 各コミュニティでの文化保全への取り組みを促進、学校とのつながりを強化。