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2008年8月28日更新

フィリピン留学  〜 留学いろいろ(語学・大学学部・大学院) 〜

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留学いろいろ留学いろいろデラサール大学デラサール大学キャンパス

2007年3月作成

 

以下は2007年3月作成時の情報です(一部更新しています)。必ず、ビザについては日本国内の大使館・総領事館や現地の移民局に、学校情報は留学を希望する学校に直接確認し、最新情報を得るようにしてください。

 

教育制度   高等教育  語学教育機関  留学生受け入れ  ■  留学の種類・期間・学費    語学留学   大学学部留学   大学院留学    交換留学    奨学金    各種検定・能力試験等

 

フィリピン位置図

フィリピン全土図

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フィリピン位置図及びフィリピン全土図(フィリピン政府観光省HPより)

 

 

教育制度

 

・ 就学前教育は保育園と幼稚園があり、2歳半から入園可能で6歳まで通い、その後、初等学校に進学します。

 

・ 初等、中等教育(日本の中学校と高校を併せたもの)は、それぞれ6年(一部の私立教育では7年)、4年の6-4制が一般的です。

 

・ 高等教育における修学年数は、大学を例とすると4〜8年(例:人文・社会科学系は4年、工学5年、歯学・獣医学6年、法学8年、医学8年)と専攻により異なります。


・ 教育のレベル・分野における専門性を深めることを目的に、教育行政の分権化が進み、初等・中等教育は教育省DepED:Department of Education、高等教育については大統領府高等教育委員会CHED:Commission on Higher Education、中等教育後の職業・技術教育では技術教育技能開発庁TESDA:Technical Education and Skills Development Authorityがそれぞれ管轄しています。

 

→留学資料集:ウェブサイト


・ 国民全体の理数系能力の向上を目指し、フィリピン政府は日本を含む各国からの支援を受け、理数科教員の能力の向上や効果的な教員研修、担当科目を大学で専攻した教員の育成、採用への取り組みを行っています。


・ 初等・中等教育が合わせて10年間という諸外国に比べ短い期間で行われていることから、フィリピン政府は中等教育から高等教育へ進む際に学生に必要とされる英語、数学、理科の学力の習得を目的にブリッジ(橋渡し)プログラムを一部の大学で試行し、教育の質の向上を目指しています。

 

 

 

高等教育

 

・ 2007年12月の時点で、2,000以上の総合大学、単科大学、職業技術訓練校といった高等教育機関(サテライトキャンパスなども含む)が存在します。2004-2005年には、フルタイム、パートタイム、留学生を合わせ約250万人の学生が学んでいました。

 

・ 公立の高等教育機関として、国立総合・単科大学SUCs:State Universities and Colleges、地方総合・単科大学LUCs:Local Universites and Colleges、高等教育委員会に監督されている機関CSI:CHED Supervised Institution、他の政府系学校OGS:Other Government Schools、特殊高等教育機関Special HEIs:Special Higher Education Institutionsが存在します。

 

・ 私立の高等教育機関として、特定の宗教団体が設立・運営する学校Sectarianと、宗教団体に属さない学校Non-Sectarianがあります。

 

・ 2007年12月の時点で、高等教育機関の7割以上が私立学校です。2004-2005年は学生の約7割が私立学校に在籍していました。

 

・ フィリピン政府(大統領府高等教育委員会)は、すぐれた研究・開発を行っている大学に対し、研究・開発拠点機関(COEs:Center of Excellence・CODs:Center of Development)の認定を行い、大学教育の質保証と研究開発能力の向上を促進しています。

 

【COEs・CODs認定機関・分野一覧】

http://www.ched.gov.ph/statistics/

(“Academic Year 2004-2005 Higher Education Statistics Bulletin”をクリック、Table16参照)

 

http://www.ched.gov.ph/hei_dir/index.html
(2007年度、Information Technology Education、Science and Mathematics におけるCOEs・CODs)

・ 入学者が多い学問分野のトップ5は「経営」「教育」「工学」「医療」「コンピューター・サイエンス」です。

 

 

語学教育機関

 

・ フィリピンの国語はタガログ語を基本としたフィリピノ語です。公用語はフィリピノ語と英語で、英語を話す人口は世界で3番目に多いといわれています。世界中に労働力を提供しているフィリピンでは英語、フィリピノ語を始め日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、アラビア語、中国語、韓国語、ロシア語、などの言語を学べる語学学校が多数あります。


・ 一部の大学では進学希望者及び一般向けに語学コースを提供しています。

 

→学校情報


・ フィリピン観光省では、英語学習と観光を組み合わせたESLツアー “Philippines ESL Tour Program” の紹介を行っています。ESLとは、“English as a Second Language” (第2言語としての英語)の略で、英語が母語ではない人が、英語を母語とする国(フィリピンの場合英語は公用語ですが)で学ぶ英語のコースを意味します。

 

http://www.tourism.gov.ph/Pages/PhilippinesESLTourProgram.aspx (フィリピン観光省の“Philippines ESL Tour Program”)

 

留学生受け入れ

 

・ フィリピン政府は高等教育の質の向上のために、海外の高等教育機関との協力関係を強化し、研究者の交流や共同研究を積極的に推進しています。各大学は学生と教員の国際交流に熱心で、留学生アドバイザーの配置や、語学コースの設置など、独自に留学生受け入れのための整備を進めています。


・ 外国人留学生の出身国別では韓国、アメリカ(親がフィリピン系アメリカ人のケースが多い)、中国からの留学生の割合が高く、この3ヶ国で全体の半数を占めています。

 


 

留学の種類・期間・学費

 

・ 留学を希望する学校の情報は、学校が発行する学校案内やカタログ、さらに学校のホームページから得ることができますので、日本にいる間に十分に調べておきましょう。また可能であれば現地で学校見学を行い、比較検討してみましょう。

 

種類


・ フィリピンへの留学は語学留学、大学学部留学、大学院留学、大学間協定による交換留学などがあります。


期間

 

・ 語学学校は、私立(民間)語学学校での1週間コースから、大学附属の語学コースで大学及び大学院に進学する英語力を身につける10ヶ月程の長期コースまで、目的に応じて多様なコースが提供されています。


・ 大学での修学年限は、文・社会科学系で4年、工学5年、歯学・獣医学6年、法学8年、医学8年です。


・ 大学院修士課程は2年以上、博士課程も2年以上です。


・ 交換留学による留学は、大学間の協定により内容や期間、単位認定の可否など異なりますが、概ね10ヶ月間(6月開始で翌年3月まで)です。

 

学費

 

 留学の種類       期間       学費
語学留学   1週間〜1ヶ月  2万円前後〜 (週30時間でグループレッスンの場合)
大学学部留学   4年  年間15〜60万円程度
大学院留学   2年  年間15万円〜
交換留学   6ヶ月〜1年  在籍校により異なる


*留学期間及び学費(2006-2007年)はあくまで目安です。


 

 

語学留学


・ 語学コースは私立・民間語学学校と大学附属語学コースから選ぶことができます。

 

私立・民間語学学校


・ 1〜2週間の短期コースから月・学期(2〜3ヶ月)単位のコースなどがあります。 


・ 1クラス6〜8人程度の少人数制を採用している学校が多いですが、マンツーマンコースもあります。

 
・ 語学プログラム以外に文化体験や乗馬体験、マリンスポーツなどのアクティビティーをプログラムに加えている学校もあります。


・ 英語やフィリピノ語以外の言語も比較的安価で学ぶことが出来ます(指導言語は英語です)。


・ 韓国では、学費や滞在費の安さから、 語学研修先としてフィリピンの人気は高く、語学学校における韓国人の受講生は多いです。

 

・ 滞在形態は、寮を完備した語学学校が少ないので、一般的にはサービスアパートメントやホテルを紹介してもらうか自分で手配します。

 

→すまい

 

【語学学校が提供するプログラム(2006-2007年)の一例】

プログラム名 定員 募集 学習言語 授業料
グループレッスン  (30時間) 5名より実施、最大10名まで 随時 英語・フィリピノ語・日本語・スペイン語・フランス語・イタリア語・中国語・ドイツ語 7,900ペソ
(2週間)
チュートリアル  (30時間) 1名より実施最大3名まで 随時 英語・フィリピノ語・日本語・スペイン語・フランス語・イタリア語・中国語・ドイツ語 29,000ペソ 
(2週間)  

 

・ 参加前にレベルテストを受け、自分の語学レベルに合わせて参加できます。

 

(ビザについて)

・ 2週間の短期学習であれば、ビザ免除(滞在21日間)で入国し、語学学校のプログラムに参加できます。滞在延長手続きを行えば、59日間の滞在が可能です。

→ビザについて

 

大学付属語学コース


・ 聞く・書く・話す・読む能力をバランスよく学ぶことができる体系的な語学学習プログラムが組まれ、大学進学のための英語力を身につけるのに適しています。


・ 英語以外にフィリピノ語を学ぶことができる学校もあります。


・ 交換留学生の英語学習支援に活用されることが多く、レベル別のプログラムが用意されます。


・ 中には、大学進学を目指さない一般の語学学習者が参加可能なプログラムを提供している学校もありますが、受講者が定員に満たない場合は開講されません。

【大学付属語学コースが提供するプログラム(2006-2007年)の一例】

プログラム名 定員 募集 学習言語 授業料
集中語学コース
(80〜85時間/月)
15名程度 定員になり次第 英語及びフィリピノ語 600米ドル前後(1ヶ月)

 

(ビザについて)
・ 留学期間が1年未満で大学での学位取得を目的としない場合は、観光ビザか、就学許可証(Special Study Permit、フィリピン到着後、移民局で申請できます)の取得により就学期間の滞在が可能です。

→ビザについて


大学学部留学

 

フィリピン留学いろいろイメージ大学について


・ 大学はOO University、学部はCollege of OO若しくはSchool of OO、学部生をUndergraduate studentsと称します。


・ 日本と同様、国が設置した国立大学、地方自治体による公立大学、学校法人などが設立する私立大学があります。

 

・ 一部の大学を除き6〜10月、11〜3月の2学期制で、4月、5月は夏休みです。


・ 一般的に1科目60分授業が週3時間行われ3単位となります。4年制大学で卒業に必要な単位は160単位前後で、日本の大学よりも多いです。


・ 経済経営学などの専攻分野によっては、インターンシップが授業の一環として行われることもあります。

 

アテネオ・デ・マニラ大学人文社会学部開発学科開発学コース(2006-2007年)の履修科目一例】


第1学年

学期
科目名
単位
1
英語コミュニケーション I
3
1
小説序論
3
1
現代数学 1
3
1
フィリピノ語 1
3
1
環境科学序論/自然科学実験
3/1
1
体育
(2)
1
一般市民軍事訓練
(1.5)
2
英語コミュニケーション II
3
2
詩歌序論
3
2
現代数学 2
3
2
フィリピノ語 2
3
2
自然科学講義/自然科学実験
3/1
2
体育
(2)
2
一般市民軍事訓練
(1.5)


第2学年

学期
科目名
単位
1
フィリピン学
3
1
社会学・人類学序論
3
1
基礎経済学
3
1
アジア史
3
1
外国語
3
1
体育
(2)
1
一般市民軍事訓練
(1.5)
2
開発学視点 I
3
2
社会科学統計
3
2
科学と社会
3
2
政治とガバナンス
3
2
体育
(2)
2
一般市民軍事訓練
(1.5)


第3学年

学期
科目名
単位
1
人間哲学 I
3
1
カトリックにおける婚姻・家族生活
3
1
専門科目
3
1
開発学視点 II
3
1
開発管理
3
1
社会開発調査 II
3
2
人間哲学 II
3
2
リサールとフィリピン国家の出現
3
2
専門科目
3
2
プロジェクト管理
3
2
調査手法
3
夏季
社会開発実習
3


第4学年

学期
科目名
単位
1
宗教哲学
3
1
カトリックにおける現代フィリピン
3
1
専門選択科目
3
1
現場の専門性
3
1
専門科目
3
2
基礎道徳観
3
2
カトリック社会観
3
2
フィリピンの歴史
3
2
専門選択科目
3
2
自由選択科目
3
2
自由選択科目
3

 

 

出願と選考


・ 大学学部の出願資格は「高校を卒業した者」であり、日本の高等学校を卒業した者及び高等学校卒業程度認定試験合格者であれば資格があります。


・ 出願時期は、1学期(6月入学の場合)は前年7〜12月ごろまでです。2学期からの入学を募集していない大学もあり、出願時期は大学ごとに異なるので募集要項で確認しておきましょう。


・ 選考方法は書類審査と筆記試験及び面接試験が一般的ですが、外部の学力検査試験の成績を筆記試験の代わりにしている大学もあります。
→おもな大学・大学院


・ 一般的な学部留学までのスケジュール(新年度6月入学)

願書の入手 前年5〜9月(郵送・HPからダウンロード)
願書出願 前年7〜12月(各大学の締切日による)
入学試験 前年8〜10月(各大学の試験日による)
入学手続き 1〜3月


・ 大学では英語で授業を受けることになるので、十分な英語力(TOEFL PBT 550、iBT 79-80点以上)が必要です。

→語学能力試験


・ 提出書類として、大学所定の願書、卒業証明書(英文)及び成績証明書(英文)を必ず用意しなければなりません。


・ 卒業証明書及び成績証明書の提出の際には外務省で証明をもらい、フィリピン大使館で認証を受ける必要があります。


・ 出願時に専攻を決める必要がありますので、自分が学びたい分野がどの大学のどの学部にあるか十分調べた上で出願してください。


・ 出生証明書(日本人の場合は戸籍謄(抄)本、日本の外務省で証明をもらい、フィリピン大使館で認証を受ける)、エッセイ、推薦書、財務能力証明書、写真などの提出を求める大学もあります。

 

(ビザについて)

・ 留学期間が1年以上の場合は学生ビザの取得が必要です。
→ビザについて


大学院留学

 

大学院について


・ 大学院をGraduate school、大学院生をGraduate studentsと称します。


・ 修士課程の修業年限は2年以上で、通常24単位を取得し、3名以上の審査委員による学位論文審査を経て修士号が授与されます。


・ 博士課程の修業年限も2年以上で、通常36単位以上を取得し、5名以上の審査委員による学位論文審査を経て博士号が授与されます。

 

フィリピン大学ディリマン校大学院 ソーシャルワーク・地域社会開発研究科 地域社会開発修士課程(2006-2007年)の履修科目一例】

 

必修科目(12単位履修)
フィリピンコミュニティにおける社会構造とプロセス
社会開発立案と管理
コミュニティ組織と開発実践
コミュニティ開発調査 I

 

 

選択必修科目(6単位履修)
(1)コミュニティ開発演習
     コミュニティ開発演習 I
     コミュニティ開発演習 II
(2)コミュニティ開発演習と管理
     社会開発立案と管理 I
     社会開発立案と管理 II
(3)コミュニティ開発調査
     コミュニティ開発調査 II
     コミュニティ開発調査 III

 

 

セミナー(9単位履修)
開発セミナー
コミュニティ開発演習セミナー
社会開発立案と管理セミナー
社会開発調査セミナー

 

 

現場教育実習(3単位履修)
現場教育実習 I
現場教育実習 II

 


学位論文(6単位履修)
学位論文*



* 学位論文の6単位を除き各科目3単位。修了必要単位数は36単位で学位論文を課さないコース(修了必要単位数は同じで、選択必修科目からの履修科目が2科目増える)もある。

 

 

出願と選考


・ 修士課程への出願資格は学士号を取得していること、博士課程へは修士号を取得していることで、日本の大学学部、修士課程を修了していれば、それぞれ修士、博士課程への出願資格があります。


・ 選考方法は書類審査と筆記試験及び面接試験が一般的ですが、大学によっては書類審査のみのところもあります。
→おもな大学・大学院


・ 一般的な大学院留学までのスケジュール(新年度6月入学)

願書の入手 前年9〜12月(郵送・HPからダウンロード)
願書出願 前年12〜4月(各大学の締切日による)
入学試験 2〜4月(各大学の試験日による)
入学手続き 2〜5月


・ 大学学部留学同様、大学では英語で授業を受けることになるので、十分な英語力(TOEFL PBT 600、iBT 100点以上)が必要です。

→語学能力試験


・ 提出書類として、大学所定の願書、卒業証明書(英文)、成績証明書(英文)及び研究計画書(英文)を必ず用意しなければなりません。


・ 卒業証明書及び成績証明書の提出の際には外務省で証明をもらい、フィリピン大使館で認証を受ける必要があります。

→ビザについて


・ 出生証明書(日本人の場合は戸籍謄(抄)本、日本の外務省で証明をもらい、フィリピン大使館で認証を受ける)、エッセイ、推薦書、財務能力証明書、写真などの提出を求める大学もあります。

 

(ビザについて)

・ 留学期間が1年以上の場合は学生ビザの取得が必要です。
→ビザについて

 

 

交換留学


・ 日本の大学に在籍中の方は、在籍する大学がフィリピンの大学と協定があるか、協定がどのような内容か確認しましょう。


・ 交換留学を実施している可能性のある日本側の大学リストは文部科学省のサイトで確認できます。交流協定のみで、学生の交換留学を行っていない場合もあるため、最終的には日本側の大学に確認が必要です。


http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/shitu/1287263.htm (文部科学省:海外の大学との大学間交流協定)


・ 夏休みなどの長期休暇を利用した研修体験型プログラムや単位互換が可能なプログラムを提供する大学もあります。


・ 留学先によっては大学間の協定により授業料が免除される場合があります。


・ 在籍大学を休学して留学する場合、留学期間中の授業料が免除・または減額される場合があります。


・ 大学間の協定により、留学先での宿舎、ビザの手配がシステム化され手続きが簡単な場合もあります。


・ 大学間で交換協定のない大学へ私費で留学する場合も、書類選考で受け入れが認められる場合が多いですが、日本の大学に復帰した際の単位認定は在籍大学の判断によります。


・ 1学期以上の留学をした場合、帰国時期が日本の学年暦に合わないケースや、単位を振り替えても卒業要件を満たせないなど、4年間での卒業ができなくなるリスクもあるので、在籍大学で事前の確認を行いましょう。

 

(ビザについて)
・ 留学期間が1年未満で大学での学位取得を目的としない場合は、観光ビザか、就学許可証(Special Study Permit、フィリピン到着後、移民局で申請できます)で滞在することができます。
→ビザについて

 

 

 

奨学金

 

・ 渡航前の方を主な対象として日本で募集するものと、すでに留学中の方を主な対象として現地の学校・研究所や団体が募集するものがあります。


・ 日本で募集している奨学金は、日本政府(文部科学省)の「長期海外留学支援(アジア諸国等における専門の研究)」や、地方自治体、民間団体が提供しています。『海外留学奨学金パンフレット』にまとめていますので、応募資格など詳しくはそちらを参照してください。


・ 金融機関による教育ローンもあります。


http://www.jasso.go.jp/study_a/scholarships.html(JASSO: 海外留学のための奨学金)


・ 一般にフィリピンの各大学が募集する奨学金は、フィリピン人もしくは発展途上国からの留学生を対象としたものであり、日本からの留学生は対象となりません。 

 

→おもな大学・大学院

 

 

 

各種検定・能力試験など


・ 大学及び大学院に出願する際に提出すれば現地での筆記試験が免除される学力検査試験や、スコアの提出が必要な語学能力試験がありますので、留学希望大学の募集要項を取り寄せて受験の必要性を確かめましょう。

 

学力検査試験


[SAT Program: Scholastic Assessment Test Program]
非営利団体のCollege Board が実施するアメリカの高校生が大学に進学する際に受験する共通テストです。Writing(英文法・文章構成・作文)、Critical Reading(語彙力・読解)、Math(数学)からなるReasoning Test(論理思考テスト)と、History(歴史)、Physics(物理)、Chemistry(化学)などのSubject Tests(科目別テスト)の2種類があり、フィリピンではReasoning Testのスコアの提出を求める大学があります。日本では年6回(1月・5月・6月・10月・11月・12月)受験が可能です。
http://www.collegeboard.com/splash/ (SAT Program実施団体College Board)

 

[IB: International Baccalaureate]
スイスにある国際バカロレア機構(International Baccalaureate Organization)の定める教育課程を修了すると得られる資格です。初等・中等(前期・後期)の各教育課程で一定の履修基準があり、課程修了時に終了試験を受けます。フィリピンではフィリピン大学などが国際バカロレアディプロマ(International Baccalaureate Diploma)を入学資格に採用しています。なお、日本国内で本資格を得られる教育機関は、現在のところインターナショナルスクールや加藤学園暁秀高等学校などの一部の教育機関に限られます。
http://www.ibo.org/ (IBO 国際バカロレア機構)

 

[GCE A-levels: General Certificate of Education A levels]
中等教育修了の認定試験で、イギリス及び旧イギリス連邦領で行われています。GCEは一般にAS levelとA2 levelの2つのレベルに分かれています。フィリピンではフィリピン大学などがGCE A-levelsを入学資格に採用しています。
http://www.dfes.gov.uk/qualifications/mainSection.cfm?sID=43&ssID=213 (イギリス教育雇用省:A-levelに関して)

 

[GMAT: Graduate Management Admission Test]
アメリカのテスト開発機関ETS(Educational Testing Service)傘下のGMAC(Graduate Management Admission Council)が実施する経営大学院(Business School)進学のための適正テスト。Quantitative(数学)、Verbal(英語)、Analytical Writing Assessment(分析作文)の3つのセクションから構成されています。GMATは日本での受験が可能で週末や祭日を除き毎日実施されていますが、2回目以降の受験は前回の受験日の翌日から起算して31日以上経過する必要や年5回までの受験制限があり、十分な受験準備が必要です。
http://www.mba.com/mba (GMAT実施団体Graduate Management Admission Council )

 

語学能力試験


[TOEFL:Test of English as a Foreign Language]
アメリカのテスト開発機関ETS(Educational Testing Service)が開発した外国語としての英語能力テストです。ペーパー版(TOEFL PBT)、コンピューター版(TOEFL CBT)、インターネット版(TOEFL iBT)の3種類のフォーマットがありますが、日本ではPBT(2006-07年以降の実施は未定)とiBTのみ受験可能です。iBTでは、Listing(聞き取り)、Reading(読解)、Speaking(会話)、Writing(作文)の4つの技能について英語圏の教育機関に入学して学業を行えるだけの英語能力があるかを検定します。日本では国際教育交換協議会(CIEE:Council on International Educational Exchange)が、TOEFLの日本事務局として、試験情報を提供しています。
http://www.cieej.or.jp/toefl/index.html (CIEE-ETSプロダクツ公式ページ)
http://www.ets.org/ (ETS)

 

[IELTS:International English Language Testing System]
University of Cambridge ESOL Examinations、British Council、IDP Education Australiaが共同で運営する英語能力テストで、大学や高等教育機関への入学希望者が受験するAcademic Moduleと職業訓練や移民申請に必要な英語力を検定するGeneral Training Moduleがあります。Listening(聞き取り)、Reading(読解)、Writing(作文)、Speaking(会話)の技能についての英語能力を総合的に判断します。日本ではBritish Council Japanが試験の管理・運営を行っています。
http://www.britishcouncil.org/jp/japan-exams-ielts.htm (British Council Japan :IELTSについて)
http://www.ielts.org/ (IELTS)

 

 

 

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