ディーゼル列車よりも環境に優しい「蓄電池」で走る新しい電車が、栃木県内のJR東北線で試験走行を行いました。
この車両は、JR東日本が電化されていない区間に導入しようと開発を進めているもので、車両に積んだ「蓄電池」を動力源にするため、軽油を燃料にした従来のディーゼル列車に比べて二酸化炭素の排出や騒音を減らす効果があるということです。
車両は「スマート電池くん」と名付けられ、JR宇都宮駅の構内に入ると架線から電気を受けるパンタグラフを下げて蓄電池の運転に切り替え出発しました。
この車両は、電化された区間では架線にパンタグラフを接触させて蓄電池に充電できるほか、電化されていない区間でも、充電専用の長さ3メートルほどの架線を使って10分ほどで充電できるということです。
車両の開発に当たっているJR東日本環境技術研究所の神孫子博さんは「具体的な導入はまだ決まっていないが、蓄電池の性能もよくなり、試験としては最終段階だ。早期の実用化に向けて取り組みたい」と話していました。
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