民主党最高顧問の渡部恒三元衆院副議長(79)=福島4区・似顔絵=は20日、引退した場合の後継候補に東京財団上席研究員の長男恒雄氏(48)を推す声が後援会にあることを記者団に明かし、「民主党は世襲を禁じている。(後援会は)別の党、みんなの党からでもと言うが、なかなか決まらない」と語った。
渡部氏は有力な後継候補が見つからないことを引退に踏み切れない理由に挙げており、民主党が09年衆院選マニフェストに明記した「国会議員の世襲禁止」が障害になっているとの認識を示唆したとも言える。次期衆院選が年内になかった場合は引退する可能性にも言及した。【光田宗義】
毎日新聞 2012年2月21日 東京朝刊