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【社会】

大震災が契機 浦安市、4年ぶりに新庁舎建設予算

2012年2月21日 11時12分

 千葉県浦安市は、計画を凍結していた新庁舎建設準備を再開することになった。二〇〇九年度から事実上予算計上を見送っていたが、一二年度当初予算案に新庁舎の実施設計費など一億七千五百万円を四年ぶりに計上した。

 市は、耐震強度不足や庁舎の分散化による弊害を理由に、〇六年度に現在地での庁舎建て替えを計画し、〇八年度に基本設計を約七千万円で実施。〇九年度に着工し、一二年度に開庁予定だった。

 ところが、世界的な金融危機による景気悪化を理由に〇九年一月、松崎秀樹市長が計画の中断を表明し、〇九年度の実施設計の予算化を見送った。

 事業再開の契機となったのは、昨年の東日本大震災。松崎市長は「(現庁舎は)防災拠点になり得なかった。首都直下地震の危険も迫ってくる中、(新庁舎は)必要」と話す。同時に「震災に対する新たな手だてが必要なのか検討する」と機能面の見直しも進める考えで、一二年度は基本設計の見直しと新たに実施設計を行う。

 一三年度に着工し、一五年度に完成させる計画。建設資金に充てる基金は一二年度末で八十二億七千六百万円に上る見込み。

(林容史・東京新聞)

 

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