シュート練習をするケネディ=実相寺サッカー競技場で
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腰痛で出遅れていた名古屋グランパスのFWジョシュア・ケネディ(29)が20日、大分県別府市の実相寺サッカー場で行われた練習で復調をアピールした。早ければ21日の練習試合・大分戦で今季初の実戦に出場する予定で、心配されたエースストライカーが、開幕へ向けてピッチを上げてきた。
最大の不安材料だった男が、間もなく定位置のセンターフォワードに戻ってくる。20日にはシュート練習で豪快なロングシュートをたたき込み、ミニゲームではゴールを決めた。「腰の痛みはもうないし、状態は日に日によくなっているよ」。明るい表情でケネディは語った。
キャンプでは一人だけ別メニュー調整が続いていた。実戦形式の練習にはほとんど参加せず、グラウンドを黙々と走る日々。練習試合2試合も欠場した。ストイコビッチ監督も「ケネディのことは私も心配している。マラソンでオリンピックに出るのかな」と冗談めかしつつ、ケネディの状態を気にかけていた。
それでも、地道なリハビリの甲斐あってここ数日は体の切れもよみがえってきた。ケネディは「毎日のようにマッサージしてもらっているし、開幕は大丈夫だと思う」と断言。21日の大分戦については、「ミスター(ストイコビッチ監督)と相談して決めたい」と明言を避けたが、試合出場を検討するレベルまで回復したこと自体が収穫だ。
存在感の大きさは言わずもがな。2年連続得点王が不在のまま開幕を迎えるとなればチームにとって大打撃だったが、最悪の事態は回避できそう。Jリーグが開幕する3月10日まであと3週間。ケネディが調子を上げる時間はまだまだ残されている。 (木村尚公)
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