科学【放射能漏れ】崩落進む建屋 高線量で過酷な現場 福島第1原発2度目の公開+(1/3ページ)(2012.2.21 00:05

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【放射能漏れ】
崩落進む建屋 高線量で過酷な現場 福島第1原発2度目の公開

2012.2.21 00:05 (1/3ページ)放射能漏れ
東京電力福島第1原発近くの高台から原発を見る報道陣ら。今回の公開では初めてバスから降りることが許可された=20日午後(ロイター)

東京電力福島第1原発近くの高台から原発を見る報道陣ら。今回の公開では初めてバスから降りることが許可された=20日午後(ロイター)

 東京電力は20日、福島第1原発を報道陣に公開した。昨年12月に宣言された冷温停止状態以後初めてで、同11月に続き2回目。今月6日から経済産業省原子力安全・保安院が実施している事故後初の保安検査の様子も公開した。今回、敷地内で初めてバスから降りることを許されたが、現場は依然、放射線レベルは高い。3号機原子炉建屋はがれき撤去が進む一方、約100日前の前回公開よりさらに崩落も進み、大きく変貌していた。(大竹直樹)

 現場で指揮を執る高橋毅所長(54)は報道陣の取材に応じ、「国内外の方々のご支援で冷温停止にもってくることができた。廃炉に向け腰を据えてやっていきたい」と述べた。

 「肉体的疲労はもちろん、大変な迷惑をかけたと、精神的にも辛かった」

 事故から1年近くになろうとする中、作業員や原発所員の気持ちをこう代弁するのは、第1原発の原(はら)子(こ)昭洋広報部長(49)だ。

 事故直後は放射線量を確認する個人線量計が足りず、満足な被(ひ)曝(ばく)管理もできなかった。彼らが現場に踏みとどまったのは、「早く事態を収束しなければ」との使命感があったからだという。

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