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択捉島沖タンカー座礁:燃料300トン流出 海洋汚染の恐れ

 【モスクワ田中洋之】北方領土・択捉島の紗那(ロシア名クリリスク)沖で15日にロシアのタンカー「カラクムネフチ」が座礁した事故で、インタファクス通信は20日、積載していたディーゼル燃料約1275トンのうち、約300トンが海に流出したと報じた。タンカー内には約800トンが残っており、深刻な海洋汚染に発展する恐れがある。タンカーはロシア極東の沿海州から紗那に発電用のディーゼル燃料を運ぶ途中で悪天候のため沖合80メートルの浅瀬に座礁。船体にできた亀裂から燃料が漏れ出したとみられる。

 17日には現場近くの沿岸で油の漂着が確認された。ロシア海洋救難当局はタンカー内の燃料抜き取り作業を行っているが、これまでに回収できたのは一部にとどまっている。

 タンカーの船員20人は16日に全員救助されている。

 周辺海域には1000~2000頭のラッコが生息しているといわれ、生態系への影響が懸念されている。

2012年2月21日

 

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