司法書士の資格がないのに会社設立の登記申請をしたとして行政書士の男が逮捕された事件を巡り、県警と警視庁などの合同捜査本部は15日、法務局に虚偽の会社設立登記を申請したとして、韓国籍の無職、朴道泳容疑者(51)=横浜市中区末吉町2=を電磁的公正証書原本不実記録・同供用容疑で逮捕した。
逮捕容疑は、08年11月5日、横浜地方法務局に実態のない会社の法人設立登記申請書を提出したとしている。
県警によると、会社の代表取締役には韓国人男性(27)が就いており、この男性は短期の在留資格しかなかったにもかかわらず、在留資格を「投資・経営」に変更して不法滞在を継続。朴容疑者は「会社は実態があると思っていた」と容疑を否認しているという。
一方、横浜区検は15日、朴容疑者と共謀して虚偽の登記を申請したなどとして、既に逮捕されていた横浜市南区の会社役員、李炯〓(イヒョンミン)容疑者(30)=韓国籍=を同罪などで横浜簡裁に略式起訴した。簡裁は同日、罰金100万円の略式命令を出した。【松倉佑輔】
毎日新聞 2012年2月16日 地方版