‐最後に打てる気がしたという心境に至ったのは。
「考え方1つで変わるなとも思ったし。10日間ずーっとベンチに座ってさ。ボサーッとしてさ。オレ何やってんのかなあって思いながら。無駄じゃなかったよ。今考えたらね。あんな経験初めてだったし、オレも。悪かったら2軍に行かされるものだからさ。『武司は足が痛いから』っていうふうに言われてさ。でもそうじゃなかったでしょ。そういうのってつらいよ。2軍にも下げられない。世間の目がある。そんなのスポーツじゃない。悪ければ落とせばいいのにって思ったけど。オレはあの状態じゃ仕方ない結果だよなと思っていたからね。ベンチに座っていたら、駒が1つ機能しなくなるということだからさ。(報道陣も)みんな『おかしいおかしい』と言うし。まあいろいろ、本当にいい勉強はさせてもらったよ」
‐今年でプロ26年目。以前「山本昌さんよりは先に引退しない」と話していたことがあった。「辞めるまでにこれはやりたい」とか、自分の中である程度の到達点みたいなものはあるのか。
「オレも25年やって、今年26年目やって。『すごいね』『ようやったよ』『26年もやって幸せじゃねえか』って色んな人から言われるよ。『25年も野球やったから、いいじゃねえか?』って。でも、それはオレが決めることじゃん。ご飯1杯でおなかいっぱいになるのか、3杯食っていっぱいになるのかはオレが決める。オレ、まだおなかいっぱいじゃねえもんって。それはすごく思う。いつまでやれるかわからないけど、間違いなく山本昌さんがやっているのは本当に励みになるよね。負けたくないという気持ちじゃなくて、励みだよ。オレの」
‐最終的にはコーチ、監督という指導者になると思いますが、監督というポジションについては。
「いずれやるならトップ(監督)を目指してやらなきゃ男じゃないし、2番手3番手で終わりたいっていう性格じゃないし。どうせなら、目指すはトップですよ。でも『なりたいなりたいなりたい』じゃだめだし、認めてもらわないとダメだから。その間にどれだけ、あいつに任せたいと思うようになれれば。『なれれば』じゃないね。ならないといけないよね。そりゃあ、やりたいよ。いずれは」
‐監督をやるとなれば、中日、楽天と、思い入れの強い球団が複数ある。
「両方やりたい!オレは(中日で)セ・リーグの野球もやらせてもらったし、パ・リーグの野球もやらせてもらっているから、その意味では、少なからずも野球っていうのをわかっているつもりだからさ」
‐改めて、今季の目標についてうかがいます。ズバリ今季一番やりたいことは。
「楽天戦。それしかもう頭にないよね。それも、Kスタでの楽天戦。これっていうのはオレにとったら重要なことだから。ここはオレの全力を振り絞って頑張りたいね」
‐相手が田中将大投手という可能性もある。チームを去る際、田中との対戦では「鼻っ柱をへし折りたい」という話もしていた。
「はははは。(田中が対戦相手だったら)うれしいね。アイツもさすがにオレには力勝負してくるだろう(笑)」
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山崎 武司(やまさき・たけし)1968年11月7日生まれ、43歳。愛知県出身。内野手。182センチ、100キロ。右投げ右打ち。愛工大名電から86年度ドラフト2位で中日入団。03年にオリックス移籍後、05年から楽天在籍。昨季戦力外通告を受け、今季から古巣中日に復帰。本塁打王2回(96・07年)、打点王1回(07年)、ベストナイン3回(96・07・09年)。
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