琵琶湖・淀川水系を研究する大学教授ら185人は20日、福井県内の原発の再稼働を拒否し、琵琶湖の水を守るよう求める要望書を滋賀県庁に提出した。同県を含め、大阪、京都、兵庫、奈良の5府県の計105自治体に出したという。
川那部浩哉・京大名誉教授や石田紀郎・人間環境大特任教授らが呼びかけた。
要望書では、原発を再稼働させれば、重大事故が再発する危険性を否定できないと指摘。福井の原発で事故が起きれば「1500万人のいのちの水・琵琶湖が汚染され、飲み水が失われる」と訴えている。
大阪市北区の関西電力本店では、環境団体「グリーン・アクション」(アイリーン・美緒子・スミス代表)など、関西各地の15の市民団体や労働組合が脱原発を求める要望書を提出した。関電が運転再開を目指す大飯3、4号機(福井県おおい町)について、「福島の現実を見ない再稼働は許されない」と訴えた。