反原発団体からは、マークⅠ型の格納容器を使った全原子炉の即時稼働停止を求める嘆願書が提出された。NRCはこれを却下する一方で、福島第一原発の事故調査の一環として、嘆願書で指摘された問題についても検討すると表明している。
GEと日立製作所の原子力事業合弁会社、GE日立ニュークリア・エナジーの広報は、業界ではまだ福島第一原発の事故について調査している段階だと指摘、「業界全体およびマークⅠ型を含むすべての種類の原発が学ぶべき教訓は間違いなくある」としながらも、「GEマークⅠ型格納容器の構造設計は堅牢性が実証されている」と強調した。
米国ではスリーマイル島の事故以来、新規の原発建設が凍結されていたが、NRCは今月9日、ジョージア州の2基の原子炉の新設を認可した。この原子炉は、福島第一原発で使われていたGE製の原発とは違う設計が採用される。