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2012年1月5日3時3分

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首都高、1兆円規模の改修へ 老朽化進み地震対策急ぐ

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 首都高速道路会社は1兆円規模の大規模改修に乗り出す方針を固めた。1995年の阪神大震災後に約3千億円をかけて補強工事を進めたが、老朽化で道路の傷みが激しく、首都圏での直下型地震への備えを急ぐ。ただ、改修が利用料金アップにつながる可能性が高い。

 首都高は高度成長期に造られた道路が多く、橋脚の破断箇所やコンクリートのひび割れなどの発見件数が年々増えている。総延長約300キロのうち約5割の140キロは建設後30年以上。90キロは同40年以上になる。

 17年前の阪神大震災で阪神高速の高架が倒壊。建設省(現国土交通省)は高架橋などの耐震基準をマグニチュード7.3の阪神大震災級の地震に耐えられるよう見直した。全国の各道路会社は補強工事を進め、首都高も対策を取った。

 昨年3月の東日本大震災を引き起こしたマグニチュード9の地震でも被災地の高速道路は高架橋が倒れるなどの被害は出ておらず、現状でも「耐震基準に照らして問題ない」との立場だ。ただ、老朽化への対応が間に合わなくなりつつあり、補強を続けるよりも、古い道路区間を造り替えるなどの大規模改修をした方が安全を確保でき、コストも抑えられると判断した。

続きは朝日新聞デジタルでご覧いただけます

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