沖縄県は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設に向けた防衛省の環境影響評価(アセスメント)評価書に対する知事意見の骨格を固めた。「辺野古移設は事実上不可能」として普天間の県外移設と早期返還を求める県の立場を強調した上で、防衛省の保全措置では「環境保全は不可能」と厳しく指摘する方針。同省に評価書の大幅修正を求める内容となる見通し。
県の関係部署が15日に会議を開き、飛行場建設に関連する知事意見の内容を審議した。今後も検討を続け20日に防衛省へ提出する。関係者によると、意見冒頭で「地元の理解を得られない移設案の実現は事実上不可能」と指摘。「県外移設や早期返還を求める」とする見通し。【井本義親】
毎日新聞 2012年2月16日 2時35分(最終更新 2月16日 3時52分)