★地震は制御できるか 地中に電流流しエネルギー解放(日経)
2012年2月19日の日経新聞朝刊の記事です。「謎(なぞ)かがく 地震は制御できるか? 「地中に電流、ひずみ解放」」という記事がありました。
巨大地震が起きる前に小さな地震を人為的に起こすことでエネルギーを解放する。東海大学などの国際研究グループが中央アジアのキルギス(この付近は世界でも有数の地震地帯)との間で地震制御の可能性を探るための研究に乗り出しました。
同国にはロシア科学アカデミー傘下の研究所があり、30年前から地中に電流を流し、地震発生前後の地下構造を調べているという(ちなみに日本でも類似の研究は火山活動の監視などに試みられているがキルギスの研究は日本とは桁違いだという)。
注目されるのはこの研究所が地中に電流を流すと地震は誘発されたと主張している件。
電流を流すと2日後くらいから地震が増え、数日かけて収まっていくという。
地震は流した電流の1000万倍ものエネルギーがあり、地中にたまったひずみが通電による刺激で解法される、と。
旧ソ連時代からの実験は軍事目的だった(やっぱ敵国で大きな地震起こすのが目的だったのかな?)事もあり、最近まで実態は知られていなかったが昨年にIUGG傘下の研究グループがロシア科学アカデミーとの間でキルギスでの研究協力の取り決めを結びました。
ダムができると付近で地震が増えたという話などから地中に水を入れると地震が誘発されるのはわかっているのですが人工地震を起こすのに地中深くまで穴を掘るのは難しい。
しかし電流なら楽に地中深くまで流せる。
という事で1000年もエネルギーため込むから東日本大震災みたいなM9レベルの地震が起きるんだから人間が人工地震起こしてこまめにエネルギーを解放してやればいいんじゃね?という研究みたいですな。うまく制御できれば東海地震とかの被害も減らせるかも、と。
水を注入して人工地震って、シェールガス採掘とか大丈夫か・・・あれ?水圧破砕のために大量の水を地中に投入する必要あっただろ・・・・
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