山口県光市で主婦と幼い娘を殺害した罪に問われた当時18歳の元少年の死刑が確定することについて、遺族の本村洋さんが記者会見し、被告に対し、「罪は償わなければならず、判決を受け止めてほしい」などと述べました。
この中で本村さんは、「死刑が確定することについては大変満足しているが、決してうれしいとか、喜びの感情はない。厳粛な気持ちで受け止めなければいけないと思っている」と述べました。
そのうえで被告の元少年に対して、「彼にとっては残念かもしれないが、罪はきっちりと償わなければならない。判決を受け止めてほしい」と話しました。
また、これまでの13年間を振り返って、「この事件は、司法制度の変化や裁判への関心の高まりなど、いろいろなことに影響を与えてきた。妻と娘を守ってあげることができなかった、私の数少ない罪滅ぼしの1つとして2人に報告したい」と、時折、ことばを詰まらせながら述べました。
最後に本村さんは、「死刑判決に勝者はなく、犯罪が起こった時点で、皆、敗者です。自分の人生を絶たれてしまうような被害者がいなくなることを切に願います」と話していました。
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