2011年12月22日 21時12分 更新:12月22日 21時14分
北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去を受けて後継者となった三男正恩(ジョンウン)氏が91年5月、他人名義の旅券で日本に入国していたことが政府関係者への取材で分かった。東京ディズニーランドなどを訪れていたという。
政府関係者によると、正恩氏はブラジル政府が発行した他人名義の旅券を所持し、ウィーンで日本のビザを取得して入国した。当時8歳前後とみられ、北朝鮮当局者が同行し、金総書記の次男正哲(ジョンチョル)氏(30)とみられる子供も一緒だったという。数日後に2人の母親の高英姫(コ・ヨンヒ)氏(04年死去)も日本に入国したことが確認されており、正恩氏らと合流した可能性がある。
警察当局は不法入国の疑いがあるとして情報収集に乗り出したが、正恩氏らは既に出国していたという。
金総書記の家族では、01年に長男正男(ジョンナム)氏(40)とみられる男が偽造旅券で成田空港から入国しようとして身柄を拘束され、国外退去処分になり、「東京ディズニーランドに行こうと思った」と供述した。