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【プロ野球】

キヨシ 初勝利に大はしゃぎ 1期生の高城が決勝打

2012年2月20日 紙面から

◇練習試合 DeNA6−5オリックス

チーム初勝利で、ナインを迎えるDeNAの中畑監督(右から2人目)=宜野湾市営球場で(武藤健一撮影)

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 待望の勝利だ。DeNA・中畑清監督(58)が19日、オリックス戦で指揮官として初めての白星を手にした。練習試合とはいえ、対外試合3戦目での1勝目。スタンドのファンから祝福を受けると喜びを大爆発させた。

 「ありがとー! また頑張りまーす! 応援してねー!」と両手を大きく振り、「やっちゃったねー」の声に「やっちゃいまーす!」とサムアップポーズ。「勝負事は、やっぱり勝つのはいいねぇ。まだ結果より内容って言っていたけど、実は勝利のハイタッチやりたかったんだ」と子どものように大はしゃぎだ。

 1点を追う8回裏に“神風”が吹いた。1死一塁、後藤の5球目、流れを変える大ラッキーがあった。風に流されたファウルゾーンへの飛球を捕手と一塁手がお見合い。続く6球目、後藤は左翼と遊撃の間にポトリと落とした。1死一、二塁。ここで北が遊併殺を食らいそうになったが、遊撃手の悪送球で二塁走者が生還。北自身も二塁へ進み、2死二塁で、ドラフト2位の高卒ルーキー・高城(九州国際大付高)に回った。

 このルーキーは強運を持っていた。フラフラと上がった打球が二塁と右翼の間へポテン。強風を味方に畳み掛けて再逆転に成功。新球団の1期生が、チーム初勝利に導く決勝打を放った。中畑監督は満面の笑みだ。「これが一番うれしかった。ファウルで食らい付いて、相手が一番嫌がるような安打で決めた。ああいう場面に回ってきて、モノにするのは“持ってる”証し」。さらには「18歳なんて、おじいちゃんの気分で抱きしめたくなっちゃったよー」と声を弾ませた。

 苦しみながらつかんだ初めてのウイニングボールは、惜しげもなくスタンドのファンに放り込んだ。「練習試合だから、これはいいよ。本番のはうちの倉庫いっぱいにためるから」。シーズンでは勝ちまくると、絶好調に宣言した。 (竹村和佳子)

 

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