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原発調査ロボット 福島へ出発

2月20日 15時40分

原発調査ロボット 福島へ出発
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東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋の内部の調査のため、千葉工業大学が開発した2台のロボットが、20日、福島県に向けて出発しました。

出発したのは、千葉工業大学の研究グループが開発した遠隔操作のロボット「クインス」の2号機と3号機です。
20日午後、千葉県習志野市の大学のキャンパスからトラックで現地に向かいました。
「クインス」は、原発事故のあと、唯一の国産ロボットとして、1号機が建屋の中の撮影や放射線量の測定に当たってきましたが、去年10月に通信ケーブルが絡まって動けなくなり、研究グループは改良を加えた後継機の開発を進めてきました。
完成した2号機と3号機は、ケーブルが絡みにくくする工夫が施されたほか、1号機が残したケーブルが走行の妨げになるのを防ぐため、ケーブルを切断する刃が取り付けられています。
このうち2号機は、使用済み燃料プールの内部をのぞき込んで撮影できるよう、カメラを高い位置に取り付けています。
千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの小柳栄次副所長は、「原発の廃炉に向けて、これからどうしても人が入らなければならない作業が出てくる。そのために、ロボットで内部の放射線量などをきめ細かく調べ、できるだけ被ばくの少ない場所などを見つけたい」と話していました。
「クインス」の2号機と3号機は、今月中にも現地で作業を始めることになっています。