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早くも12月…この一年を振り返る
2010-12-08
すっかりご無沙汰してしまいました。
ずいぶん長く沈黙してしまったこともあり、
あちこちから「体調はどう?」といったメールや電話が届きます。
いろんな方々にご心配をおかけしてしまっていることを心苦しく思います。
考えてみたら今年は7月から、ほとんどベッド生活でした。
7月5日に大阪で講演したのを最後に、
和歌山県で50日間近くの入院を余儀なくされ、
8月下旬にはなんとか札幌に帰ってきたものの、
その後も今日までほとんどベッドの上で過ごしてきました。
しっかりとリハビリさえすれば徐々に歩くことができるようになり、
もう少し自由な暮らしができるのではないかと思っていたのですが、
現実は決してそれほど甘いものではありませんでした。
一時は車椅子で外出し、FMスタジオからラジオ放送をしたり、
気晴らしに近くの喫茶店や本屋さんに出向いたりしていたものの、
ある時点からは車椅子に座ることすらできなくなってしまい、
ほとんど寝たきり状態になってしまったからです。
そんななか10月8日から714X治療を開始し、いま3クール目の第3週に入っています。
この「714X体験」に関しては『ソマチッドと714Xの真実』の第3版(近刊予定)で、
新しく章を起こしてその体験記を書きたいと思っていますが、
714Xがもう少し遅かったとしたら「寝たきり」から脱出できなかったかもしれません。
もちろんまだまだ脱出にはほど遠く、しばらく時間がかかると思いますが、
ようやくなんとか出口が見え始めてきたという感触も感じられてきましたので、
いまここに久しぶりに駄文を書いているようなしだいです。
本当はもう少し丁寧に具体的に書きたいところですが、
なにぶん右腕が丸太のように膨れ上がっていてうまく使えないため、
左手だけでタイピングせざるをえず、なかなかはかどりません。
そんなこともあり、メールへの返信もできず、ご迷惑をおかけしています。
それにしても今年は大変な一年となってしまいました。
ガン宣告から5年が経ち、そろそろ「完治宣言」をしようと思っていたのに、
いきなり「末期状態」に追い込まれてしまったからです。
実際、なるほどこれが末期というものの大変さなのかという体験をしてきました。
骨の激痛、その果てのガン性骨折、胸水が溜まっての呼吸困難、胸部のひどい炎症、
リンパ液が滞っての右半身の凝固(肩から腰にかけて鉄板化したような…)、
そのあげくの果てが「寝たきり状態」です。
もしも妻による献身的な介助がなかったとしたら、
さすが?のぼくも「もういいや」と思ってしまったかもしれません。
幸いにもぼくの場合は末期状態の中にあって治癒への道を歩んでいますが、
女性のガン患者の場合は、動けなくなったら入院するしかないのかもしれません。
実際そうした事例が余りにも多く、そこに悲しさ、やるせなさを覚えます。
デカンショデカンショで半年暮らす アヨイヨイ
あとの半年ねて暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ…
デカンショとは、デカルト、カント、ショーペンハウエルを指すと言われ、
要するにかつての学生たちは徹夜して理屈の哲学論に酔いしれ、
昼間はのんきに寝て暮らしていたことを笑ったものと思われますが、
考えてみればぼくも今年の半分はガンを理論としてあちこちでお話したものの、
7月からの半年はほとんどベッドで寝てすごしてしまいました。
しかし、これにもちゃんと意味があったものと思われます。
そして、このようなひどい状態からでもちゃんと完治への希望がある…。
というわけで、いまは少しでも早く寝たきり状態から脱出し、
書きかけた『されど、ガン完治への旅』の原稿を完成させたいと思っています。
いや原稿だけでなく、完治の旅を完成させてこそ、意味があるというものでしょう。
稲田芳弘
どうぞ良きお年を!
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