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多田悦子、女子国内最多タイV7防衛も不満

デイリースポーツ 2月20日(月)8時4分配信

 「WBA世界女子ミニマム級タイトルマッチ」(19日、よみうり文化センター千里中央)

 WBA世界ミニマム級王者・多田悦子(30)=フュチュール=は、挑戦者マリア・サリナス(22)=メキシコ=に3‐0で判定勝ちし、WBCライトフライ級王者・富樫直美(ワタナベ)、同アトム級王者・小関桃(青木)に並ぶ、女子の国内最多タイ記録となる7度目の防衛に成功した。同世界ライトミニマム級王者・安藤麻里(24)=フュチュール=も、挑戦者マリア・ヒメネス(26)=メキシコ=に3‐0で判定勝ちし初防衛に成功した。

 判定結果を聞いて安どすると、多田はリング上で感極まった。「相手は思ったよりパンチが強かった。久しぶりにボクシングが怖いと思った」。左の頬は赤く腫れ上がり、王者の風格は見られない。防衛戦での初KOはならなかった。

 王者が劣勢をはね返す展開だった。ジャッジ3人のスコアとも、多田が挑戦者を上回ったのは7回以降。序盤は強烈な右フックに苦しみ、ペースを握られた。「打っても相手は下がらない。中盤から足を使う作戦に変えた」と、パンチ力に今後の課題を残した。

 サリナスは負けても強気な姿勢を崩さなかった。「多田はうまさと速さはあるが、強さがない。多田の勝ちは日本での試合だから仕方ない。メキシコでの試合なら、結果は違っていた」と、最後まで挑発した。

 V8の防衛戦は、今夏にメキシコでの開催を予定している。「メキシコは女子ボクシングが人気で、選手層も厚い。場合によっては、今回の相手と再戦も」と所属ジムの平山会長。多田は「もっとステップアップしないと」と、世界進出へ気を引き締めた。

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最終更新:2月20日(月)8時46分

デイリースポーツ

 

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