NINJA TOOLS

2011年11月02日

富士・鳴門の仕組 (1)

「ひふみ よいむなや こともちろらね
しきる ゆゐつわぬ そをたはくめか
うおえ にさりへて のますあせゑ ほれけ
一ニ三(ヒフミ)祝詞であるぞ」(水の巻)


数字の読みではじまる四十七音の祝詞だが、「いろは歌」同様に暗号が隠されており、その解読方法は「荒の巻」に書かれている。ところが「荒の巻」がおそろしく難解でちんぷんかん。意味がわからなくても、読むことを日課としてひらめきが降りてくるのを待った。

日月神示によれば、岩戸開きには「オープン・セサミ」的なパスワードが必要となる。パスワードの問いかけに対して、言答(イワト)が正答(成答=ナルト)であれば開く仕組みとなっている。神秘の守護スフィンクスが旅人に謎かけをしたように、通過儀礼として知恵を試されるわけだ。

「荒の巻」の中で、僕が非常に気になったのは「実空字(ミグヂ)」「空字御霊(クニミタマ)という用語だ。この意味がひらめいた時に第一の謎が解けた。

まず、いろは歌の時のように7×7で表を作る。この時にド真ん中のマスを空白にする。これが「空字」の意味。下のような表を作ってから、さらにもうひと作業ある。解読法は次回。

ひふみ祝詞の暗号.jpg
posted by 天空坊小太郎 | 元となる暗号表

2011年11月03日

富士・鳴門の仕組 (2)

字の絶対開き、那美(名美)開くぞ
月日出づ開きに秘文開き、字の命開く極み、名美秘文三

いろは歌の解読の時のように、「ん」を最後に付け加え、四十八音として暗号表を完成させる。ひふみ解読にはイザナミがキーワードになっていることは、「荒の巻」を読めば明らかである。そこでナミ、三行めと七行め、三列めと七列めに注目してみた。すると重なりの部分から「ゑ、ん、つ、き」という文字があぶりだされた。円と月。これでピンときた。

hitusku-hinode.jpg」(日の出の巻)
「このふで軸の読み、御しるしのヨ八音ざぞ」(荒の巻)
マルにチョン、おなじみの御しるしはコレだ! hitsuku-mark.jpg

ひふみ祝詞に隠されていた暗号は「日月ノ神(ひつくのかみ)」。

実空字(ミグヂ)、大き理智在(ま)せることの印しなり」(荒の巻)
この印が中心の空字に入り、「実空字」となる。しかし、これだけでは岩戸は開かない。秘文字奥義に「合わせ鏡」というものがある。鏡には表裏、裏表があり、あわせてひとつ。通常、表よりも裏を読むほうが難易度が高い。

次回は円月鏡の裏面解読、ひふみ祝詞の神髄に迫ってみよう。

ひふみ祝詞の暗号
posted by 天空坊小太郎 | 元となる暗号表

2011年11月04日

富士・鳴門の仕組 (3)

ひふみの裏面解読にあたっては、これはカラスの羽裏の暗号解読でも出て来た「九九理(ココのリ)」が重要なヒントになる。なぜかというと、「荒の巻」に出てくる「誠母(マコモ)の秘文」、「網母(モモ)成る極み」、「百取りしろ(網母十理詞露)」という特殊な用語はすべて、九九理を暗示しているからだ。

九九理の基礎となる数式は、九十九に一を足すと百。 (99+1=100)
九十九の隠語として「白」が用いられる。これは「百」の漢字から一を取ると「白」になるからだ。

九九理が出てくることを頭の片隅に置きながら、ひふみ祝詞の暗号をもうひとつ作ってみよう。最初の暗号表を「富士(普字)の仕組」とすれば、対になる暗号表は「鳴門の仕組」に違いないと考えた。そこで、四十八文字を鳴門の渦潮のように並べていく。当然ながら、暗号表の中央は「空字」となる。

次回、いよいよ岩戸(言答)開き。

ひふみ祝詞の暗号
posted by 天空坊小太郎 | 元となる暗号表