【ソウル西脇真一】韓国軍海兵隊は20日、延坪島(ヨンピョンド)など黄海の南北境界「北方限界線」(NLL)に近い海域で射撃訓練を行った。米韓両海軍も20日から24日まで黄海で対潜水艦訓練の合同演習を実施する。
北朝鮮は「領海で一つでも水柱が確認されれば即時に無慈悲の対応攻撃を開始する」と警告しており、韓国軍当局は監視を強めている。北朝鮮はNLLを認めておらず、その南側に独自に設定したラインを南北境界だと主張している。
北朝鮮はNLL付近の延坪島など5島の住民に退避を要求しており、韓国の聯合ニュースによると、韓国軍海兵隊の演習に伴い5島全住民の約17%にあたる約1500人が近くの退避所へ避難したという。海兵隊の演習は20日午前中に終った。
毎日新聞 2012年2月20日 10時48分(最終更新 2月20日 12時18分)