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シェールガス 開発権など取得発表

2月20日 13時39分

原発事故のあと、火力発電向けの天然ガスの需要が拡大していることから大手商社の三菱商事は、「シェールガス」と呼ばれる天然ガスで、カナダにある世界最大規模のガス田の開発などの権利を取得し、日本への輸出を目指すことを正式に発表しました。

シェールガスは、通常の天然ガスより深い地層から掘り出されるもので、採掘技術の向上などを背景に、北米を中心に生産が本格化しており、新たなエネルギー源として注目が高まっています。
発表によりますと、このシェールガスで三菱商事は、カナダ西部にある世界最大規模のガス田の開発と生産を行う権利の40%をカナダの資源会社から取得することで合意しました。
投資額は、今後5年間の開発費用も含めて、合わせておよそ60億カナダドル(日本円にして4700億円余り)に上り、日本企業のこの分野の投資としては最大となります。
埋蔵量はおよそ7.2億トンと見込まれており、日本で消費されている天然ガスの9年分の量に相当するということです。
三菱商事では来月にも生産を開始し、将来的には、日本向けの輸出を目指したいとしています。
国内では原発事故のあと、火力発電向けの天然ガスの輸入が急増しており、伊藤忠商事がシェールガス田などを持つアメリカの会社を投資会社とともに買収するなど、歴史的な円高もあって日本企業の投資が相次いでいます。