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【静岡】業務委託費を水増し 遠州トラック元部長らを詐欺容疑で逮捕磐田署と県警捜査2課は14日、詐欺の疑いで、京都市左京区田中上大久保町、遠州トラック(袋井市)の元システム部長で会社役員山田欽司(49)、浜松市中区神田町、システム開発会社社長榑松(くれまつ)宏泰(54)、横浜市瀬谷区瀬谷4、会社員平井洋一(56)の3容疑者を逮捕した。 同署によると、山田、榑松両容疑者は容疑を大筋で認めているが、平井容疑者は「詐欺はしていない」と否認している。 逮捕容疑では、山田容疑者は遠州トラックの開発システム部次長だった2006年5月ごろ、同社からシステム開発・保守管理業務の委託を受けていた榑松容疑者と、その下請けとして業務に従事していた平井容疑者と共謀、委託費を水増しして遠州トラックに請求し約530万円をだまし取ったとされる。 同署によると、だまし取った金は平井容疑者から山田、榑松両容疑者に還流していた。山田容疑者が榑松、平井両容疑者に話を持ち掛けて外注費を還流させる仕組みをつくり、00年ごろから08年ごろまで頻繁に水増し請求を繰り返していたという。 山田容疑者は08年9月に遠州トラックを退社している。 架空発注の指摘が端緒今回の詐欺事件は、2009年3月に名古屋国税局が行った税務調査で、遠州トラックと、榑松容疑者が社長を務める浜松市内のシステム開発会社との間で、業務委託の架空発注が指摘されたのが端緒となった。 遠州トラックは指摘を受け、同年6月に弁護士らによる調査委員会を設置。調査の中で山田容疑者が榑松容疑者らに働き掛けて水増し請求を行っていたことなどが判明した。 調査結果を受けて同社は10年3月、山田容疑者らにシステム開発・保守管理業務に絡む水増し請求で計1億円余りをだまし取られたとして、磐田署に詐欺容疑で刑事告訴。同署などが捜査を進めていた。 同社によると、山田容疑者は長くシステム部門に在籍し、外注先の選定や価格交渉を取り仕切る立場にあったという。 逮捕を受けて、同社の担当者は「今後の捜査で事件の全容が解明されるよう期待したい」と話した。 また、榑松容疑者が社長を務めるシステム会社の担当者は「全部弁護士に任せており、話すことはない」とコメントした。 PR情報
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