2011年12月21日 2時1分
中部電力の水野明久社長は20日の定例記者会見で、来夏は自動車業界などに操業シフトを求めなくて済むよう電力の安定供給を目指すと述べた。家庭に対しては、数値目標を示さないものの節電を求めていくという。
今夏は、浜岡原発(静岡県御前崎市)の運転停止を受け、自動車業界などが電力需要の少ない土日に操業、木金は休業した。来夏は新潟県上越市の上越火力発電所の一部が7月に営業運転を始め、浜岡原発の約6分の1に相当する約60万キロワットの電力供給が期待できる。水野社長は「火力発電所の定期点検時期も調整しながら、操業シフトを要請せずに済むように努める」と語った。
中部電は、来年度に必要な火力発電所用の液化天然ガス(LNG)は今年度並みの約1300万トンと見込んでいる。【工藤昭久】