第2ラウンド、1番でアプローチショットの行方を追う石川遼=リビエラCCで(ロイター=共同)
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◇ノーザントラストOP<第3日>
▽18日、米カリフォルニア州パシフィックパリセーズ、リビエラCC(7349ヤード、パー71)▽賞金総額660万ドル、優勝118万8000ドル▽141選手
【パシフィックパリセーズ(米カリフォルニア州)テッド・ムース】石川遼(20)=パナソニック=が2年ぶりの予選突破を決めた。遼は2日目に16番で日没間際のバーディーを奪い、2オーバーとしたところで日没サスペンデッド。3日目は残りの2ホールをプレーし、17番でバーディー。スコアを1つ伸ばして通算1オーバーで決勝に進んだ。今田竜二(35)は通算11オーバー、池田勇太(26)=日清食品=は通算12オーバーで、ともに予選落ちした。
執念を見せた。2日目の16番パー3。午後6時で周囲は暗く、グリーンのラインもほとんど読めない状況で、遼が1・3メートルをねじ込んだ。4個目のバーディーを奪った瞬間、日没を知らせるサイレン。「何とか耐えました」。集中力が途切れそうな中で奪ったバーディーに静かにうなずいた。
初日はプロ転向後4度目のノーバーディー。重い空気に「バーディーが1個でも来れば」と話していたが、その言葉通りに序盤の5番で今大会初バーディー。7番も7メートルを沈めて流れに乗るかと思われた。だが、後半はショットが右に曲がり、12番でボギー、15番でも右ラフに入れてダブルボギー。一気に予選落ちラインまで後退しただけに、16番の粘りが光る。
3日目は早朝から残り2ホールをプレー。17番で4メートルを沈め、10年に続いて今大会2度目の予選突破を決めた。苦境でも冷静なプレーを貫けるようになり、「段階が1つステップアップした」と“脱皮”を感じ取る。マスターズまで残りは1カ月半。今は我慢を重ねつつ、進化と結果を求める。
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