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【グラニュース】


コメンテーターズ リスク回避はボランチ次第

2012年2月19日 紙面から

 グランパスの基本システムは今季も4−3−3になると思う。3−4−3システムは、ダニエルが新たに加わり、闘莉王、増川と3人のセンターバックを同時に使いたいという意図が少なからずあると思うが、故障者が出たときなどに使うオプションの1つになると考えられる。

 練習試合でも、守備面では抜群の安定感。ただ、攻撃面で課題が浮き彫りになった。3−4−3になると、DFラインから両サイド(田中隼、阿部)にボールが入った時に、相手の守備陣が狙いをつけやすくなるため、攻撃が手詰まりになるだけでなく、ボールを奪われた後に大きなピンチを招くリスクがある。そんな場面が何度かあった。

 そこで重要になるのが中央にいるボランチの動き。DFラインからのパスコースを増やすために、こまめに動くだけでなく、素早いプレー判断で攻撃のテンポを上げることが求められる。この日のダニルソンと磯村は、役割を果たし切れていなかった。攻撃の肝になる玉田、藤本にいいボールが入れば、攻撃的なシステムの効果がもっと表れるだろう。

 (元日本代表、グランパスMF・平野孝)

 

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