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100日法廷:首都圏連続不審死事件 安藤さん「すす吸引形跡ない」 解剖医証言 /埼玉

 首都圏連続不審死事件で、男性3人への殺人罪などに問われている木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判の第20回公判が13日、さいたま地裁(大熊一之裁判長)であった。千葉県野田市で09年5月、全焼した自宅から遺体で見つかった安藤建三さん(当時80歳)を司法解剖した医師が証人出廷した。

 解剖医は「住居火災のほとんど全てのケースでは気管の中に大量のすすが付着するが、安藤さんの場合すすを吸引した形跡がほとんどない」と説明し、火災前に練炭による一酸化炭素中毒に陥っていたとの検察側主張に沿った証言をした。

 また、事件を捜査した警察官と検察事務官が証人出廷し、安藤さんが練炭やコンロ、睡眠薬を入手した形跡がなかったと証言。弁護側は安藤さんのパソコンのインターネットの閲覧履歴について「復元できていない」との証言を引き出した。

 検察側は、被告が09年5月15日の事件当日に安藤さんの口座から自分の口座に送金した100万円の使途を説明。料理学校の学費納入などで翌6月1日には口座残高がゼロになり経済的に困窮していたと述べ、同8月の大出嘉之さん(当時41歳)が死亡した事件へとつながったとの構図を示した。【田口雅士、平川昌範】

毎日新聞 2012年2月14日 地方版

 
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