地方【連続不審死公判】絵画持ち出し、睡眠薬、出火原因…不審点めぐり激しく応酬+(1/2ページ)(2012.2.14 22:13

  • [PR]

地方

【連続不審死公判】
絵画持ち出し、睡眠薬、出火原因…不審点めぐり激しく応酬

2012.2.14 22:13 (1/2ページ)

 さいたま地裁(大熊一之裁判長)で開かれている木嶋佳苗被告(37)=殺人などの罪で起訴=の裁判員裁判は、14日の第21回公判で千葉県野田市の安藤建三さん=当時(80)=殺害事件の審理がほぼ終了した。安藤さん事件では、意識喪失後に絵画がなくなるなどの不審点や出火原因をめぐり検察側、弁護側の双方の主張が真っ向から対立。激しい応酬が繰り広げられた。(清作左)

 ■絵画は贈与?

 検察側冒頭陳述などによると、安藤さんは平成20年10月、木嶋被告とのデート中に意識を失い、自宅の絵画を無断で持ち出された。その後も木嶋被告とのデート中に3回意識を失ったと指摘した。

 検察側は、木嶋被告が安藤さんを睡眠薬で眠らせた上で、安藤さん宅から絵画を持ち出したと指摘。7日の第17回公判で検察側証人として出廷した保健師は、「絵画は安藤さんの母の肖像画で、金を出してでも取り返すと言っていた。(絵を譲るのは)ありえない」と証言した。

 また、睡眠薬については、同公判で証人出廷した医師の「特定の人に会うたびに意識喪失に陥るとは考えられない。脳の病気では説明がつかない」との証言から、木嶋被告による睡眠薬投与を裏付けた。

 一方、弁護側は冒頭陳述で「木嶋被告が介護のお礼として安藤さんからもらった」と主張。8日の第18回公判では、安藤さん宅の大家から「金がなくなったら絵を売ると聞いた」という証言を引き出した。また、意識喪失については、当時のカルテを基に原因を調べた医師の報告書から「小規模な脳梗塞がみられ、脳の病気」と指摘している。

関連ニュース

  • [PR]
  • [PR]

[PR] お役立ち情報

PR
PR

編集部リコメンド

このページ上に表示されるニュースの見出しおよび記事内容、あるいはリンク先の記事内容は MSN およびマイクロソフトの見解を反映するものではありません。
掲載されている記事・写真などコンテンツの無断転載を禁じます。
© 2012 The Sankei Shimbun & Sankei Digital