ぐこう設計工房の「ぐこう」ってなに？
昔々、中国の山西省（さんせいしょう）に愚公（ぐこう）という９０歳にもなるおじいさんが、家族と暮らしていました。
愚公の家の前には太行山（たいこうざん）と王屋山（おうおくざん）という大きな山があって、どこへ行くにも遠回りになり、とても不便で仕方がありませんでした。
ある日、愚公は家族と相談しました。
「私たち家族で力をあわせて、山を切り崩し、平らにしてしまおうじゃないか。」
息子たちは賛成しました。ところが、愚公の妻だけは反対しました。
「あなたの力では、あの小さな丘ひとつでさえ崩すことが出来ないでしょう。ましてやこんなに大きな山はどうしようもありませんよ。それに、くずした石や土はどうするつもりですか？」
愚公と子供たちは「それなら、海に捨てればいいさっ！」と言いました。
そして、愚公は息子と孫をつれ、山を崩しにかかりました。岩をたたき、土を掘り、海まで運びました。
しかし、海まで往復するのに半年もかかってしまいます。そんな愚公をみて、黄河のほとりに住む利口者の老人が笑って言いました。
「なんと考え無しなことを始めたのだ！老い先短いあんたの僅かな力では、山の一角さえ切り崩せまい。」
すると愚公は、ため息をつきながらこう言いました。
「お前さんこそ愚かな心の持ち主だな。そんな心では到底理解できないでしょう。たとえ、私が死んでも子供がいる。子供は孫を産み、孫がまた子供を産む。その子供にもまた子供ができる。こうして子々孫々仕事を受け継ぎ、この山が平らにならないということがあるものか！」と・・・。
この言葉に利口者の老人も返す言葉がありませんでした。
さて、そんな話を山の神様が聞いていました。そして、愚公が山を崩すのをやめないのだろうと心配して、天の神様に告げました。
天の神様は愚公の熱意に打たれ２人の神に命令し、２つの山をはるか遠くに移させましたとさ。
以上が、中国の故事｢愚公山を移す」という物語です。
この物語は、自分の行いを一途に信じ、根気よく努力することで、どんなに困難でも、必ず成就出来るというたとえを表しています。
そして、(有)ぐこう設計工房の名前は、この故事成語に感銘し、その精神を設計理念とするために名づけました。
お客様と供に、考え・悩み・喜び、根気よく「家族の未来」を見据えた住まい造りをご提案いたします。