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2012年2月18日

東京演劇アンサンブル「荷(チム)」

作・演出:鄭福根=作 坂手洋二=演出
キャスト:チョン・スンギル ウミファ 伊藤克 原口久美子 ほか
スタッフ:石川樹里=訳 音楽=大友良英 美術=加藤ちか 衣裳=緒方規矩子/西原梨恵 照明=竹林功 音響=島猛 振付=矢内原美邦 演出助手=赤澤ムック/志賀澤子 宣伝美術=沢野ひとし レイアウト=奥秋圭 舞台監督=松下重人 制作=太田昭


日時:2012年2月24日~3月4日
場所:ブレヒトの芝居小屋(西武新宿線・武蔵関)
料金:前売り:3800円 当日:4500円


 東京の劇団東京演劇アンサンブルが、公演「荷(チム)」を上演いたします。
 「ある日、ソウルに住む金潤植のもとに正体不明の荷物が届く。それは日本の青森県むつ市に住む芳子という女性から送られてきたものだった。潤植は、市議会選挙出馬準備中であり、不審な荷物は受け取るべきではないと送り返す。芳子は、その荷物が潤植の物だと主張し、再び送り返す。その荷物が日本と韓国を行きかううちに、次第に荷物の正体が明らかになる。1945年8月22日、強制連行された朝鮮人を乗せて浮島丸が青森県大湊を出港するという。桟橋には多くの朝鮮人が集まってくる。その中に、強制労働させられた昌秀と慰安婦させられた貞和の姿もあった。二人は終戦直後の大湊で出会い、仲間たちとともに、一緒に帰ることを誓う。しかし、その浮島丸には、爆破されるかもしれないという噂がまことしやかに流されていた。8月24日、釜山港へ向かうはずの浮島丸は突如進路を変える。そして、京都の舞鶴港沖にて、爆沈する。芳子の祖父である斉藤は、自分の家に間借りしていた貞和に恋心を抱いていた。そして舞鶴での浮島丸爆沈の話を聞き、大湊から貞和を探しに行く。おびただしい数の死体が浮かび上がるなか、生き残った貞和を見つけ出す。彼女が抱えていたのは、昌秀が大切にしていた荷物だった。芳子は、この荷物は大湊港から浮島丸に乗船した韓国人男性の持ち物で、祖父が保管していたものだと手紙を添える。潤植は、昔、祖父の妹に当たる女性が従軍慰安婦にされていたことを打ち明けるが、男性の荷物とは何の関係もないと再び送り返す。芳子は、親戚の遺品の受け取りを拒む金潤植の行為をマスコミに暴露すると脅迫する。とうとう潤植は芳子の脅迫に応じるかのように、むつ市を訪れる。ところが、潤植と対面した芳子は、自分は荷物など送っていないと言う。潤植がこれまでに受け取った手紙は、すべて芳子の祖父の筆跡だった。」真実がどのような結末につながっているのでしょうか。
 「東京演劇アンサンブルの今度の公演では、坂手洋二さんを演出にお迎えして、韓国のベテラン女性劇作家チョン・ボックンさんの書いた『荷』(韓国語でチム)という作品を上演します。"荷"とは、日本と韓国の間にある重い"荷"のことであり、誰もが持っているであろう"荷"のことでもあります。日韓の演劇交流の仕事で出会った双方の演劇人によって、今回の公演が実現しました。作者の鄭福根さんからの重いメッセージを、まだまだ未熟な私たちがどう受け止め、舞台化できるか、新しい挑戦をしています。東京演劇アンサンブルの代表であった広渡常敏の死後、初めて外部からの演出家を招くことができました。坂手さんの演劇への情熱に、多くの心強いスタッフが集まり、俳優たちも自分たちと向き合う日々を送っています。韓国から招いたウ・ミファさんは、昨年の韓国演劇賞の女優賞とソウル演劇祭女優賞を受賞した実力派、坂手さん作の『たたかう女』(キム・スヒ演出)を韓国で上演しています。もう一人のチョン・スンギルさんは、やはり坂手さん作の『だるまさんがころんだ』韓国版(キム・ガンボ演出)に出演しています。坂手さんと過ごす日々に、自分たちの未熟さを思い知らされながら、しかし、信頼できる人たちとともに芝居を作る楽しさを感じています。ブレヒトの芝居小屋も、舞台美術、衣裳、音楽、振付、照明、音響・・・によって、より魅力的に、大胆に空間が演出されています。期待を裏切らない作品です。ぜひ、お見逃しなく!!」とのこと。興味を持った方は、是非劇場に足を運んでみてください。
 お問い合わせは、こちらのメールまで。


☆チケットプレゼントのお知らせ☆
 同劇団より、チケットプレゼントのご協力をいただきました。ありがとうございます。
 「下記の日時の公演を先着5名様 25日14時 25日19時 26日14時 29日14時 29日20時 こちらのメールまで 件名に『演劇交差点チケットプレゼント』 必ずお名前と連絡先明記のこと」


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(太田さん、お知らせありがとうございます。)

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