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  遥かなる平凡の日々へ 作者:水城 光
『逆ハーレムは乙女ゲーだけにしてください!』

 更新し始めました^^


よろしかったら見てください。
第一章 狂いだした歯車
図書館
「さてとー?」

殆どの授業を寝てすごしていた悠葵は、放課後になると図書館に向かった。手には悠葵愛用のメモ帳とボールペン、昼ごはんをもっていた。昼休みに食べるのを忘れていたのだ。

「んーと、あの四冊はまとめたから~」

悠葵は、本棚から五冊だけ本を手に取り、席に座った。そしてメモ帳にその五冊の題名だけ書いて、読み始めた。









「これで終わりー…」

 悠葵は、なんともいえないような表情をしていた。合計で九冊の本を読んでみたが、どれも相対して変わらない話だったのだ。逆ハーとか絶対無理でしょ…。と、半場諦め気味で思った
 しかし、今月は五月だ。来月中には大体の構成を考えておかなければならない。はぁ……と盛大な溜息をついた後、五冊の本を戻しに席を立った。この本を借りる必要はもうないだろう。

「帰るかなー」

これ以上ここにいても無駄と判断した悠葵は、さっさと図書室をでた。

「帰りに本屋にでもよってこっかな」

 今思えば、どうして私は本屋になど寄ったのだろう?と不思議に思ってくる。いつもならあまり寄り道はしないほうだ。









 チャリンチャリーン…

「あっ…………」

丁度、後ろに並んでいた老人が、財布から小銭を落としてしまったらしい。いつもの私なら絶対に無視していたであろう。自分に関係ない事、利益のないことには干渉したくないからだ。しかし、真後ろということもあったので、仕方がなくしゃがんで小銭を拾った。

「どうぞ」
「あ、すみません…」

老人は、悠葵から小銭を受け取ると、お辞儀をした。

「有難うございます」
「あー…気にしないでください」

これ以上関わると面倒な事になりそうだったので、「次は気をつけてください」とだけ言ってだった。後ろから老人の声が聞こえた気がしたが、聞こえなかった振りをした。

「・・・・はぁ」

 今日はなんだか疲れた。さっさと家に帰って寝てしまおう。悠葵は早足で家に向かった。その姿を、数人の男達に見られていたこともしらずに・・・







『スクールプリンス』が転校してから一ヶ月がたとうとしていた・・・・

「♪~♪~」

現在、私は気分がとてもいい。コンビニで期間限定のスイーツを買えたからだ。大好物のラズベリーをふんだんに使った物だ。嬉しすぎて三つも買ってしまった。

「早く家に買えろ・・・ん?」

たまたま通りかかった公園に、泣きじゃくっている少年と老婆がいた。私は今ものすごく気分がいいので、どうしたのかたずねてみた。すると、驚いたように目を見開いた老婆は、ためらいながらも荘園が泣きじゃくっている原因を話し始めた。

「様は、期間限定のスイーツを食べたかったのに、売り切れていたと」

なんだ、そんなことで泣いているのか。話を聞いてしまった以上、後戻りはできそうにないので、私は持っていたレジ袋から先ほど買ってきたラズベリーのタルトを二つ渡した。

「・・・?」
「え・・・」

一つは少年に、もう一つはおばあさんに。一気に三つも食べる気はなかったし、此処でずっと泣いている少年に付き添っているおばあさんが可哀想だったので、まぁよしとしよう。

「あ」

タルトを渡したときに気がついたのだが、老婆の手からまだ新しい傷が見えた。少し血が出てきている。本当に今日の私はどうかしている。と思いながらもいつも持ち歩いている(よく怪我をするので)救急セットからガーゼと包帯を取り出した。少年と老婆は私が何をしているのか理解しておらず、此方をじっと見ていた。

「手、出してください」

了解はもらっていないが、これ以上手間をかけるのは面倒だったのでさっさとガーゼをはり、包帯を手に巻いた。老婆と少年は驚いた様に目を見開いていた。

「じゃ」
「あっ……」

 これ以上は本当にまずい。こちらに向かって何かを叫んでいるようだったが、聞こえない振りをしたさっさと家に向かって歩いた。なんか、デジャウ゛感じるわー。

「本当にどうしたかな…」

 はたまた、悠葵はこの光景を見ていた男達には気づかなかった。
なんか主人公のキャラが・・・・


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